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Making of TENTHOUSANDTHINGS. アウトサイダーなジュエリーができるまで。

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日本に住む人は目に見えないものを大切にする。

もともとはウィメンズブランドとしてスタートを切った彼らだが、今シーズンからはジェンダーレスなアイテムもコレクションにラインナップしている。

「ジュエリーというものは、本来女性が身に着けるもの。男性がつけると、軽薄で軟派になるか、逆にハードな印象になるかのどちらかです。我々はそういったイメージのが苦手で、これまで男性向けにアイテムを作ってきませんでした」

と、デヴィッドが実直な言葉を口にする。続けて、こうも話す。

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「しかし、あるとき『アーツ&サイエンス』のメンズスタッフが、すごく自然に、しかもファッショナブルに、我々のアイテムをコーディネートに取り入れているのを見て、『これならジェンダーレスなアイテムをつくってもいいかもしれない』と思ったんです」

彼らと同じように、「アーツ&サイエンス」も独自の哲学で他にはないスタイルを提案するお店。デヴィッドはこのショップに関しても言及する。

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「このショップには、比類なき審美眼でセレクトされたアイテムが揃っています。それにお店の内装も素晴らしい。他のショップにはない空気が漂っていて、ジュエリーが我々のアトリエに置かれているときとは違う輝きを放っている。この素敵な空間で、上質なウェアやシューズなどと一緒に並んでいるのを見て、とても光栄に思いました」

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このお店のオーナーはクリエイティブディレクターも務めるソニア パーク氏。「彼女は古くからの友人です」という前置きを添え、ソニア氏についても語りだす。

「彼女がこのようなお店を作り、多くの人を魅了しつづけていることに尊敬の念を隠せません。今回このように一緒に仕事ができるのは、本当に嬉しいことです」

ソニア氏について話したあと、日本に住む人は見えないものに対する繊細で敏感な感覚を持っている、と語る彼ら。〈テンサウザンドシングス〉のアイテムも、その本質を探る感覚で楽しんで欲しい、と我々に対してメッセージをくれた。

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最後に、今後どのようなクリエーションを行っていこうと考えているのか? ふたりに質問を投げかけた。

「石の彫刻など、大きなオブジェを作りたいですね。ジュエリーだけでなく、活動の幅をどんどん広げていけたら、と思っています」(ロン)

「私もロンと同じ考えです。ジュエリーに固執することなく、幅広いクリエーションを行っていきたい。我々のアトリエ兼ショップも、今年トライベッカに引っ越して大きくなったばかりなので、そこに置けるものを自分たちの手でどんどん作っていきたいですね」(デヴィッド)

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WOMEN’S AND MEN’S SHOP BY ARTS&SCIENCE
住所:東京都港区 南青山6-1-6 パレス青山105
電話:03-3499-7605
営業時間:12:00~20:00(無休/ 年末年始を除く)
http://www.arts-science.com

TENTHOUSANDTHINGS 直営店
問い合わせ先:0120-62-4377
伊勢丹新宿店/阪急うめだ本店/バーニーズ ニューヨーク銀座店・横浜店
ジェンダーレス・コレクションは2016年3月より直営店でも展開予定。
http://www.tenthousandthingsnyc.com