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ULTRA-TRAIL Mt. FUJI なぜ160キロも走るのか? 「UTMF」で垣間見た、厳しくも美しいウルトラトレイルの世界。

おまけ-1.フイナム ランニング クラブ♡のUTMF観戦記。

制限時間の46時間を迎え、スタートから2日後の9月27日午前11時に幕を閉じた2015年のUTMF。初めて100マイルレースを生で見たフイナム ランニング クラブ♡の榎本一生部長と山本博史副部長が、観戦者の立場から、それぞれの感想を語り合います。

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観ているだけでも魂がゆさぶられる!

榎本:いやぁ、UTMFすごかったね。160キロ先にあるゴールを目指して走るランナーたちを間近で見て、魂を揺さぶられまくった。

山本:ハンパなかったですね。160キロ走るとかあり得ないって思ってましたが、実際その現場を目の当たりにして、その思いを強くしました。みんな超人としか思えない。

榎本:今年は雨だったというのもあって、事前に予想していたよりはるかに壮絶だった。でも、誤解を恐れずに言うと、観ているだけでめちゃくちゃ楽しかったのも事実。テレビで中継してほしいくらい。

山本:たしかに楽しかったです。知らない選手でも感情移入できてしまうし、応援しているほうにも力が入る。

榎本:レース中、特に印象に残ったのはどのシーン?

山本:夜の森の中ですかね。暗闇からヘッドランプの灯りが迫ってくる様子は、あまりにも非日常的で、言い方はあれですが、ちょっと幻想的ですらありました。

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榎本:俺はエイドステーションかな。トップ選手は凄まじい勢いでエイドに入ってきて、ほとんど休まずにササッと出てすぐに走り始めるし、一方で中盤以降のランナーは死にそうになりながらエイドに入ってきて、がっつり休んだうえで、意を決した表情で次のエイドへと向かっていく。そのギャップが興味深かった。仮眠所は戦場のようだったし。あと、地元のボランティアの人たちのあたたかいおもてなしも印象に残った。

山本:僕たちはのんきに観ているだけでしたが、実際に走った選手たちはひとりひとりにドラマがあったでしょうね。トップでゴールした人も、ギリギリのタイムで完走した人も、完走できなかった人も。

榎本:そういえば、80キロ付近でツラそうに歩いていたランナーに「頑張ってください!」って声をかけたら、「ありがとうございます、でも僕はもう次でリタイアするんで」って返されたこともあったっけ。

山本:あれは切なかったですね。

榎本:いずれにせよ、今回、生で観られて良かった。ゆくゆくは俺たちもチャレンジしてみる?

山本:うーん、どうでしょう……。僕はまだまだ自分のこととして捉えられないかも。

榎本:そう? 俺は外から観ていて、自分もいつかランナーとしてあの場に立ちたいって思ったよ。160キロ走り切った先に何が待っているのか? 怖いもの見たさで、ちょっと見てみたい気がする。

山本:160キロ走り切った後のビールはさぞかし美味いでしょうね。

榎本:結局そこかよ(笑)。

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おまけ-2.オフィシャルのダイジェスト動画が秀逸な出来栄えです。

最後に、UTMFの特別協賛である〈ザ・ノース・フェイス〉が作成したダイジェスト動画をご紹介。スタートからゴールまで20時間以上に及んだ壮絶なレースの模様がテンポよくまとめられているので、ぜひチェックしてみてください。

ULTRA-TRAIL Mt. FUJI
www.ultratrailmtfuji.com

BUILT FOR ULTRA DISTANCES / THE NORTH FACE
www.goldwin.co.jp/tnf/special/ultradistances/