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HIP CINEMA

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ギンティ小林 Ginty Kobayashi

男の墓場プロ所属。フリーライター。『映画秘宝』編集スタッフ。主な著書は、心霊スポット突入記『新耳袋殴り込み』シリーズ。

男としての大事なサムシングを学ぶ。

一概に“アジア映画”と言っても、さまざまなジャンルを連想してしまうだろう。海外の映画祭で高い評価を得る人間ドラマや恋愛映画、ハリウッドに多大な影響を与えるアクション映画など多彩にもほどがあるから。そのなかでも今回は、本誌が“リベラルではない ラジカルな”雑誌を目指しているチックなことを聞いたので、そんな本誌にピッタリな、シネコンではあまり観ることのできない、メジャーな映画とはひと味違う、過剰なまでに攻めた表現&メッセージを堪能できる作品を厳選! どれも作品のテイストにドン引きしながらも、鑑賞後には内面が充実すること間違いなし! 学校や職場では学べない、男としての大事なサムシングを学べるはず! たぶん。

八仙飯店之人肉饅頭

マカオで起きた連続猟奇殺人事件の映画化。コックである犯人は幼児から老人までを分け隔てることなくテキパキと殺害&解体。そんでバラした死体を肉まんの具にして販売。ご遺体のヒップを料理するシーンもあるヒップな映画。廃版。

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エボラ・シンドローム 悪魔の殺人ウイルス

『人肉饅頭』をさらにハードコアにした映画。今回は殺人コックの心のこもった厨房仕事を拝めるだけでなく、なんとコックがエボラ熱に感染という常軌を逸したボーナストラックが追加! 絶望という言葉がやけにしっくりくる映画である。廃版。

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チェイサー

主にデリヘル嬢を20人以上殺害し、食べたこともある韓国犯罪史上、稀 代の殺人鬼ユ・ヨンチョル事件を元にした映画。日頃女性をメシの種にしているデリヘル店長が、殺した女をメシにする男を追う、という救いのない物語。でも泣ける。クロック ワークス、アスミック、レンタル中。© 2008 Big House / Vantage Holdings.All Rights Reserved.

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黒い太陽 恐怖の細菌部隊731 殺人工場

太平洋戦争時の満州で、中国人などを使って、ぼくらの常識を豪快にフライングした人体実験をしたといわれる大日本帝国軍の研究機関731部隊のチャレンジを中国の方々が怒り心頭で作った映画。リベラルとは無縁の世界を堪能できる••••。廃版。

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収容病棟

中国のド田舎にあるアバウトな精神病院に絶賛入院中の患者さんたちの共同生活を超密着取材したドキュメンタリー映画。上映時間が4時間もあるのに音楽、ナレーションは一切なし。いま、『テラスハウス』にもっとも近くて遠い映画! ¥5,800 、シネマクガフィン、紀伊国屋書店、発売中。

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セデック・バレ

1930年、日本統治下時代の台湾で、日本人140人を虐殺&大反乱を起こした首狩族の激闘を描いた歴史大作。史実的に正しいのかはさておき、映画での首狩族の生き様死に様を観ていると男の反骨精神を養えるはず。廃版。

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RIKI-OH/力王

アジア映画といえば、やっぱりカンフー映画を忘れちゃいけない。そのなかでもプッシュしたいのが本作。全編にわたり、頭部粉砕、眼球破裂、生皮ベロン、人間ミンチなどつくり手のパワフルな愛が伝わってくる残酷描写が満載! ¥1,429、RIKI-OH/力王 デジタル・リマスター版 [DVD]、ツイン、パラマウント ジャパン。

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人肉ラーメン

これはタイで起きた事件を映画化した作品。働き者のラーメン屋店主が、オーガニックな食材(人肉)にこだわるあまり大量殺人に手を染める。つまり、邦題に偽りのないストレートな描写が楽しめるサービスのお手本のような作品だ。廃版。

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