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【FOCUS IT.】植物の新しい楽しみ方を提示するザ ランドスケーパーズが、中目黒の1LDKにてポップアップを開催中です!

一般的に花や植物を愛でるのは、女性の方が多いと言われていますが、鎌倉山に拠点を置くボタニカルブランド〈ザ ランドスケーパーズ(THE LANDSCAPERS)〉が生み出すプロダクトにおいては、その限りではありません。

ほっこり、ナチュラルといったある種一面的な植物のイメージを覆すべく、斬新なアプローチでクリエイションを続けているブランドである〈ザ ランドスケーパーズ〉。

その新しい視点に着目したのが、セレクトショップの「1LDK」です。ショップとしてもあまり前例がないという大規模なポップアップショップが、中目黒にて開催されています。

今回フイナムでは、ポップアップショップの準備をしているところにお邪魔して、〈ザ ランドスケーパーズ〉の塙正樹さんと、「1LDK」のディレクターである三好良さんにお話を伺いました。

左:〈ザ ランドスケーパーズ〉塙正樹、右:「1LDK」ディレクター三好良

「今回、スタッフから〈ザ ランドスケーパーズ〉の話を聞いて、プロダクトを見た瞬間に『いいね!』と思い、即決でポップアップを決めました」(三好)

「とてもありがたいお話でした。僕たちは植物をベースにしながら、他に例のないものをつくっているので、一般的に植物を扱うお店とは少し違う形で見せていきたいんです。そんななか、『1LDK』さんのように、ブランドの世界観を共有できるショップでポップアップができるのは、貴重な機会なんです」(塙)

ブランドを代表するプロダクトが、この「プランタホリック(PLANTAHOLIC)」。一般的に、オイルを入れた瓶にドライフラワーやプリザーブドフラワーを詰めた「ハーバリウム」という商品があるなかで、〈ザ ランドスケーパーズ〉では独自のアプローチを加えています。

「そもそも可愛いものをつくりたくはなかったんです。なので、ドライフラワーの種類や色味にはとても気を使っていますし、あとは本来植物は土から生えているものなので、瓶のなかに土となるベースをつくっています」(塙)

 ご覧の通り、単品でも様になるのはもちろん、複数で置きたくなるインテリア映えするプロダクトといえるのではないでしょうか。このあたりのセンスは、アパレル企業にも籍を置いていたという、塙さんならではのセンスが炸裂しています。

「最近、ファッション業界でも植物を取り扱っているブランドやショップがいくつかありますけど、そのなかでも群を抜いてとっつきやすいですよね。入りやすいというか。4000円からという値段もちょうどいいですし」(三好)

確かに一つ一つ手間暇かけて作っている割には、リーズナブルな値段だと言えそう。しかも当然、一点一点異なる仕上がりとなっているので、選ぶ楽しみもあるわけです。


瓶詰めしているので逆さにしたときにうまく作らないと崩れるそう。そのために瓶のなかには枝が入っていて、これが下の“土”を抑え込んでいるとのこと。


無機質なものと有機的な植物を合わせたときのミスマッチ感を大切にしており、今回で言えばモルタルに植物を載せるというアンバランスさがポイントです。

こちらは、逆さまにして束ねるというのが当たり前だったドライフラワーを、あえて逆に使っているという、コロンブスの卵的なプロダクト。

「やっぱり植物は地から生えて、天に向かっているのが自然なんですよね。よく水をあげなくていいんですか?って聞かれるんですが、その必要はありません(笑)。手間もかかりませんよ」(塙)

生き物である以上、植物を育てるには、それ相応の手間と関心が必要になります。興味があっても、その段階で尻込みしている人も多いのではないでしょうか。

「まずはドライフラワーから始めてみたらいいんじゃないでしょうか。環境的に生花を育てられない人っているじゃないですか。日当たりがよくなかったり出張が多かったり。なので、まずは手間のかかららないこうしたプロダクトを部屋に置いてもらって、植物に興味を持ってもらえたらいいなんと思うんです」(塙)

 どこまでも肩肘を張らないこのスタンスは、実に独特。〈ザ ランドスケーパーズ〉のアイテムは、都会に住むひとに多く受け入れられているらしいのですが、それはこの間口の広さゆえなのでしょう。

また、今回のポップアップを契機に、アパレルラインを本格的にスタートさせています。その皮切りとなったTシャツを、フイナムでも過去に紹介しています。

鎌倉山から発信されるグリーンブランド、ザ ランドスケーパーズの次の一手はTシャツ。

あくまでも軸はボタニカルに置きつつ、無理のない表現のひとつとしてローンチしたコレクション。

「木の実とか枝を拾って、撮影して、加工して、そしてロゴにするところからこのプロジェクトはスタートしました。元々アパレルをやっていたとはいえ生地からこだわって、というアイテムを作るつもりはありませんでした。僕らが気にしたのは、グラフィックを乗せる以外に、一手間加えるということだけなんです。というのも、〈ザ ランドスケーパーズ〉は元々自然界にある植物を使ってプロダクトを作っているんですが、それはつまりある種のカスタムであり、リメイクなんです。そこがブランドのキモでもあるので、アパレルを作る際にもその点には気を配りました」

というわけで、スウェットには指ぬきのホールを入れたり、コーチジャケットにはバッチをつけたりなど、ちょっとした工夫が施されています。ちなみに決してガーデニング用とか、そういうものではないらしいのであしからず。

商品の詳しい説明は、こちらの「1LDK」のブログに譲ります。これがまた手が込んでいて、愛の感じる内容なわけです。

植物に軸足を置きつつ、様々なクリエイションに手を広げている〈ザ ランドスケーパーズ〉。アパレルをメインに扱う「1LDK」のようなショップでポップアップを行うことで、どこか分断されていたファッションとボタニカルが、良い形で接続されるだろう良い機会なのではないでしょうか。

ポップアップは24日の月曜日まで。新しい感性のもとで生み出された〈ザ ランドスケーパーズ〉のボタニカルアイテム、ぜひ手に取って見てみてください。

Text_Ryo Komuta


THE LANDSCAPERS POP UP STORE
期間:12月7日(金)〜12月24日(月)
会場:1LDK
住所:東京都目黒区上目黒 1-8-28 #1-A
電話:03-3780-1645

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