品のあるシャープな空気感とトラッドなテイストをミックスしながら、新しいファッションを提案するセレクトショップ「ナノ・ユニバース(nano・universe)」。
昨シーズンよりカムバックした連載企画「ナノ・ユニバースとスタイリスト」の第2回目。 今シーズンもアイテムの奥深い魅力に迫るべく、 “ファッションのプロ” であるスタイリストがアイテムを考察し、着こなしを提案します。9月の指南者は、前回に引き続きスタイリストの荒木大輔さんです。
秋の訪れを感じられるようになった今日この頃、真っ先に触手が伸びるアイテムのひとつに “スウェット” があります。今回ピックアップしたのは、〈レミ レリーフ(REMI RELIEF)〉に別注をかけたヴィンテージ加工を施したシリーズ。別注の肝としてこだわり抜いたサイジング調整を行うことで、タイトすぎずゆるすぎない均整のとれたシルエットに仕立てています。
「〈レミ レリーフ〉は “アメリカンクラシックの美しさ” に根ざしたブランドだと思うので、サイジングは流行のビッグシルエットというよりもジャストサイズで着るのがいいと感じています。なのでいまの気分を表現するのであれば、少しゆったりとしたワイドパンツを合わせるのが粋な取り入れ方かもしれませんね」と荒木さん。
「アクセサリーなど、小物をミックスすることで、ワントーンになりがちなスウェットスタイルに少しリズムを加えるのもポイント。一工夫を入れるだけでさらにスウェットが際立つようになります」
全国のルミネ店舗限定となる「OHIO」や「M.I.T.」のカレッジロゴが記されたタイプもラインナップしました。
「カレッジアイテムは、カジュアルな雰囲気やカレッジテイストを十二分に活かすと、着こなしに奥行きが出ます。ジャストサイズのチノパンツやベーシックなデニムパンツを合わせるのではなく、ワイドスラックスやワイドデニムパンツ、もしくは軍パンなどを合わせるとグッと風合いが出ますよね。シューズは革靴じゃなくてスニーカーをチョイスしたいところです」
合わせに一捻りを入れないと野暮ったくなりやすいアイテムこそ、パンツなど他のアイテムとのコーディネートをより意識するべきということ。
ヴィンテージ加工による経年変化や、テイストを意識したサイジング、他のアイテムとのコーディネートなど、“あなた次第” でいかようにも映る可能性を秘めた〈レミ レリーフ〉との別注品。秋口のファーストチョイスにいかがでしょうか。
Direction_Daisuke Araki
Photo_Teppei Hoshida