〈チャーチ（Church’s）〉にはスターモデルが数多あり、その陰に隠れがちだけれど、ペンブリーもまた負けず劣らずの逸品である。ビーフロールやヒールキッカー、ピンキングを入れたシュータン。古き良きペニーローファーをいまに伝える「ペンブリー」は、新生〈チャーチ〉の地力をみせつけたあのスタッズのシリーズに登場して改めて脚光を浴びた。今シーズンはカーフレザーのアッパーに文字通り軽やかなライトウェイトのダイナイトソールをオン。ラストは#126。フットワークの良い靴種に相応しいアップデートである。
ビートルズも愛用したといわれるチェルシーブーツの「ヒューストン」、そしてモデル名が一人歩きするほどその名が広く知られるダービーシューズの「シャノン」は、革靴好きが憧れるスターモデルの両雄だ。いずれも〈チャーチ〉のアイコン的レザー、ポリッシュドバインダーカーフをまとっている。雨はもちろん、キズや汚れにも強く、艶やかな光沢を特徴とする樹脂加工を施したレザーだ。ラストは前者が#136、後者が#103だ。
クラシックなペニーローファー「ペンブリー」。ライトウェイトのダイナイトソールに加え、ストームウェルトを採用することで雨に強い一足になった。¥74,000+TAX
〈チャーチ〉を代表する定番モデル「シャノン」。ボリュームのあるラストを使った、英国カントリーテイストあふれるモデル。¥94,000+TAX
1800年代のヴィトクリア時代に生まれたといわれるチェルシーブーツ。この一足はアッパーがほっそり長く見える美しいフォルムに仕上がっている。¥79,000+TAX
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa
