Jリーグの練習生から小学校の教員という異色の経歴を経て、突如、料理界の風雲児となって現れた鳥羽周作さんの名を知らない方はもはや少ないはず。代々木上原にオープンしたレストラン「sio」は4年目に突入してもなお、流行の店であり続けています。
そんな鳥羽さんが、またまた新業態店舗「洋食酒場オオハシ」をオープンしました。
といっても、お店自体はすでにあったもの。4店舗目として2019年にオープンさせた洋食屋「純洋食とスイーツ パーラー大箸」をご存知ですか?
ビーフシチューやオムライス、プリンなどの昔ながらの親しみやすいメニューなのに、レシピは一つ星シェフの考案、しかも場所は渋谷の中心という異色の体験ができるレストランです。
店の評判は上々でしたが、人知れず課題を感じていた鳥羽さん。いわく、
洋食屋では大抵、メインを一品選び、あとはサラダとスープをセットで食べるとお腹いっぱいです。ハンバーグもナポリタンも食べたいのに…と思いませんか?
とのこと。
思い立ったが吉日。さっそくスタイルを一新し、昼は「パーラー大箸」のまま、夜は「洋食酒場オオハシ」へと看板を変えました。
メニューの内容に大きな変更はありません。ただ“小さな銀皿”で料理が提供されるようになりました。
「洋食酒場」と謳うとおり、居酒屋的な使い方ができるのが最大の特徴。一般的な洋食メニューのほんの3分の1ほどのサイズで出てきます。唐揚げに至ってはたったの一個から頼めます。
洋食屋であれこれ頼んでつまみながらお酒を飲むのは、なかなか革命的なスタイルではありませんか?
写真映えする小皿やレトロな装いも相まって、ネオ酒場的な雰囲気を醸し出しています。
スペシャリテはミニサイズに生まれ変わったオムライスに、デミグラスソースをたっぷり塗った温玉付きのピザ、ショートパスタで気軽につまめるおつまみナポリタン。味はもちろん変わらず抜群です。
そして極めつけは、1/2サイズになったクリームソーダ。鮮やかな色のソーダに、生クリーム、バニラアイス、さくらんぼが乗ったアイコニックな出で立ちです。お酒の〆にパフェを食べるのがブームとなったこともありましたが、このサイズなら罪悪感なくいただけそう。
なんと同じ価格でアルコール入りのものも用意されています。大人と子供が混ざり合ったなんともエモーショナルな一品です。
実は昔からファミリーレストランに並々ならぬ思いを持っていたという鳥羽さん。ワクワクするようなメニュー、入店ハードルの低さ、思い思いに過ごせる自由な空間。
“いつか自分のファミレスを”と構想を練る鳥羽さんの、第一歩となったのが「パーラー大箸」なのです。
「洋食酒場オオハシ」では子供連れでもお酒が飲みやすく、男女とも入りやすい雰囲気、そしてどんな時間帯でも楽しめるメニューと、さらにもう一歩、鳥羽さんの思う“ファミレス像”に近づいています。
どんなお客さんにも優しくおいしく新しい、理想のファミリーレストランができる日はもうすぐそこに近づいている…!? のかもしれません。
まずは「洋食酒場オオハシ」にて、ナポリタンで一杯やりませんか?
洋食酒場オオハシ
住所:東京都渋谷区道玄坂1‐2‐3 東急プラザ渋谷 6F
電話:03-5422-3542
時間:18:00〜23:00(L.O.22:00)
*11:00〜17:00までは「パーラー大箸」として営業しています。
*新型コロナウィルス感染症の状況を鑑みて、営業時間変更の可能性あり。ご来店の際は店舗へお問い合わせください。
Instagram:@ohashi_sakaba