Number 13
牛込柳町Cafe de MoMo

無性に食べたくなるカレー。

「このカレー、やけにクセになる! (笑)」と、汗をかきつつ吼えた人がいるとかいないとか......。実際そう吼えてしまうのも気持ちが解る、カレーの白眉。

自分の場合、伝説的なお店「GHEE」の話は色々と伝え聞くが、未体験。アパレル・ブランド〈マックダディー〉の店舗「ハイト」での個展が決まっていた2005年夏、約半年間の半分を〈マックダディー〉の社員と化し、日々事務所通いをさせてもらっていた。その頃、原宿、事務所近くにオープンしていた、元「GHEE」のシェフさんのお店と最初は知らず通い始めた、こちらも今は無き「Fancied」に深くハマったのが、このカレーとの出会いだった。

個人的な自分のヒットはバターチキン・カレー。そのままでももちろん美味しいが、一緒に砕いた唐辛子をかけ、汗をかきながら食べるのがまさにクセになった味。一緒にハマった〈マックダディー〉社員の友人はビーフカレーがお気に入りのようだったが、辛いモノが基本得意で好きと自負していた自分にも、ビーフは少々辛過ぎた。

不思議なもので、1週間に1度以上毎週食べ続けたような気がする。昼飯時になると他のあらゆるオプションを凌駕して「Fancied」のカレーが頭に浮かんできてしまい、偏食はよくないと自分に言い聞かせて数日離れても、結局は足を運んでしまう。気を抜くと連日行ってしまう。自分の個展云々が終了して界隈にいることが少なくなっても、お昼時になるとどうも頭にカレーが浮かんできてしまうし、用事があって周辺にいる時は、行った。だから「Fancied」閉店のニュースは悲しかったし、たまに無性に食べたくなるそのカレーの代用がいつまでも見つからず困ったし、今回〈マックダディー〉の友人が復活したカレーのニュースをネットで発見したと聞いて、嬉しかった。

元々インド人から受け継いだレシピを、インド人とも話しながら進化させ続け、「毎日食べる」「日常食としての」"デイリーなカレー"を目指した元「GHEE」、元「Fancied」、現「Cafe de Momo」のカレー。それが実現されていることを伝えようと色々書いたが、上手く伝われば、幸いだ。

牛込柳町 Cafe de MoMo
住所:東京都 新宿区市谷加賀町2-2-9 カサ・ロッサ101
電話番号:03-3269-8893
営業時間:11:30〜17:00/18:00〜21:30(月〜土)
定休日:日曜日・祝日








牛込柳町駅と曙橋駅のだいたい中間地点、閑静な住宅街に嬉しい復活を果たしたCafe de Momo。
ミックス野菜カレーとバターチキン・カレーのコンビネーションは女性に人気。
グリーンサラダがあるならホワイトサラダがあってもいいのでは。
このキーマカレーも、前述の薬味やミックス野菜カレーと共にGHEE時代から復活した一品。
和牛のソテー南仏仕立て。カレー以外のメニューも、全く侮れない。
ミルクカレー。約25年カレーを作り続けているシェフの腕を是非。
雑誌、広告、CDジャケット、ドキュメンタリーなどで、世界各地のディープな場所やモノ、人を中心に紹介することで有名な写真家。ダライラマ14世を写真に収めたことでも知られる。
33歳での酔狂なボクシング・プロテスト挑戦も、不合格で最終決着の活性家。怪しい日々はmadfoot.jpのブログ"独壇場"にて報告中で、代わりにせめて運転免許を取ろうかと。