―今、ソニアさんが好きな男性の格好はありますか? 著書には黒縁眼鏡の男性が好きだって書いてあったんですけど。

ソニア：メガネは基本的に好きですね。真面目そうな黒縁とか。まあ、常にトラッドぽいものをとか、自分のこだわりを持ってる人が好きなので、あんまりこう トレンドに左右されない人がいいなとは思ってますけどね。これが好きだっていうものがしっかりある人。それはなんでもいいと思うんですけど。流行ってるから着てるというのは、着せられてる感じがするじゃないですか。若い頃はどうしてもそうなってしまうのかもしれないですけど。

―それは、そうかもしれないですね。

ソニア：だから私ね、若い男性陣には申し訳ないかもしれないですけど、どうしても自分に年が近い男性の方が好きですね。それはやっぱりこう、時間が教えてくれた洗練ってあると思うので。それは1日2日じゃ身につかないし、お金でも買えないものだから。若い男性陣はいい男予備軍だと思いますね。

―いい男予備軍!!

ソニア：だからこれからどう生きるかによって変わってきますよ。40代のステキな男性っていいですよ、やっぱり。そういう風になるために自分の好きなものを追求して、いろいろ試したりしてほしいですね。

―なるほど。

ソニア：私が色んな人を見て思うことなんですけど、1つにこだわる人は2つにこだわる、2つにこだわる人は3つにこだわるんですよ。例えば、ステキな写真 を撮るカメラマンさん達、まわりに沢山いるんですけど、そういう人たちは食べることも好きだし、洋服を着ることも好きだし、車も好きだし、全体にこだわりがあるって方が多いですよね。だからそういう意味では、もしかしたら連鎖するものなのかもしれないですね。

―じゃあ、予備軍の人で、もし今特に好きなものがない場合は見つけるところから始めれば良いでしょうか？

ソニア：好きなものがないって悲しいですよね。盛り上がんないってことでしょ、何やっても。興奮したりしないんですもんね。でも絶対それは勉強不足という か経験不足だと思う。今の人たちは、旅行もしない、買い物もしない、何もしない。ずーっとインターネットとかテレビ、ゲームやってるとかいうのは、本当に 悲しいことだと思うので、外に出て、やっぱり出会ったほうがいいですよ。物にも人にも。

―フイナムはウェブマガジンなので、今読者の方もしっかりインターネットでご覧いただいてます(笑)。

ソニア：じゃあネットはここまでにして、外に出ようって書いておいてください(笑)。これを読んだら即、今すぐウィンドウを閉じて(笑)。買い物もそうでしょ、だって、体動かさないとダメですよ。誰かすごく面白いこと言ってたんだけど、テニスがうまくなりたいと思って、本ばっかり読んでては絶対無理でしょっていうのと一緒で。

―じゃあ、読者の方は今すぐ外に......(笑)。

ソニア：そう。ウェブで買い物もいいけど、ちゃんと外に出ましょう!

―買い物は絶対本当のお店で買うのが楽しいですよね。

ソニア：いや、だって、買い物はエンターテイメントですから。やっぱりそのお店に行って、話をしてっていうコミュニケーションが大切だと思うので、そういうのを楽しんだほうがいいですよ。

―最後に、｢ショッピングマニュアル3｣の発売にあたり、注目してほしいところはありますか？

ソニア：ある人に1冊目を読んでもらったときに、物を通して、結構自分の話をしてるので、小説に近いよねって言われたんです。1冊目が出た2004年には インターネット環境が今とは違っていましたし、きっとね、それこそインターネットで調べても、出ないようなものも載っていたと思うんですけど。今はもう本 当にほとんどのブランドがWEBサイトを持ってるし、何でもすぐに情報は入ってくると思うんですよ。だから情報というよりも、私の物に対する思い入れとか、体験談みたいなほうが、そのリストよりも面白いと思うので、リストを見て終わるのではなくて、文章を読んでいただきたいですね。やっぱり買い物ってい うのは面白いですからね。第3弾でも笑える話が結構あって、自分でも書いてるうちに｢これ、ちょっとおかしいかも｣なんていう昔の話や最近のエピソードが 入ってるので、ぜひご覧になってみてください。