30歳も半ばに達し、もう渋谷とか原宿とかをクルーズするには...。というわけで自然と足が向かうのは、丸の内や銀座。なんとなく富裕層の街ってなイメージはありますが、意外に若い世代でも楽しめるポイントが点在しているんですってば。それにお洒落な店も多くて、デートにも最適なんですよ！

最近さらに、めまぐるしく発展している丸の内、そして銀座エリア。渋谷や新宿と違って、休日は人も多過ぎず、ゆっくりと買い物を楽しめます。丸の内口を出たら、まずは新丸ビルへ向かい、ショップクルーズをスタート。世界最古の薬局〈サンタマリアノヴェッラ〉にて、切れかけていたボディミルクを補充。店内のイイ香りで一気にテンションを上げ、丸の内へと繰り出します。

さまざまなショップが並ぶ丸の内のメイン通り、仲通りへ。歩道も広く、新緑もキレイな心地好い空間です。通りに入り、すぐに目に入ってきたのは〈タケオキクチ〉のディスプレイに登場したショーケンのポートレイト。まぁ、いろいろありましたが、やっぱりカッコイイです。あらためて「傷だらけの天使」が見たくなって、帰りにTSUTAYAに寄りました。

丸ビルも安定感は抜群。1階に鎮座するビームス ハウス 丸の内をクルッと眺めてからは、上階にあるコンランショップで家具や雑貨を拝見。「こんな部屋にしてぇなぁ～」なんて儚い夢を見終えたら、地下のアメリカンファーマシーへ。他店がお洒落度をアピールするなか、ずっと変わらずザ・アメリカンスタイルを貫く店内は、居心地最高。いつもの石鹸を買い足します。

名店がひしめき合う仲通りを散歩がてらに、ちょこちょこ散策。〈ブルックスブラザーズ〉の旗艦店や、素敵なブランドを数多くラインナップするランドオブトゥモローから、丸の内マイプラザ1階にオープンしたコム デ ギャルソンの新店へ。ローズベーカリーも魅力的ですが、混雑していたのでスルー。そして、エシレバターのショップも相変わらずの行列です。

丸の内ブリックスエアに行ったら、絶対に寄るべきはラ ブティック ジョエル ロブション。ここのチーズカレーパンは絶品ですから是非一度ご賞味あれ。ここはブランジェリーやパティスリーとしてだけでなく、カフェも併設していますから、ちょっと休憩に最適。...なのですが、休日はいつも混んでいて席待ちの行列は必至。時間をずらすのが得策ですね。

ビームス プラス 丸の内、ザ ソブリンハウスと、足を運ぶ度に欲しいモノに出会ってしまうショップをのぞいて、指をかじっての我慢をしたら、フイナム vol.199「通のおもたせ」企画でも紹介した紫野和久傳へ。上品に着物を着こなしたスタッフさんの接客は、素晴らしいのひと言。これからの季節「西湖」は絶対にオススメです。その後は丸の内カフェにてちょっと小休止。

男だけで行くなら別ですが、デートや女のコをエスコートするのなら〈バカラ〉やドロワーにも寄ってみては？ 美しいクリスタルを見たり、女のコが喜びそうな服がラインナップされているドロワーは、のぞいておいた方が良いはず。ただ、もしおねだりされた場合、上手くかわしておかないとその後のコースが大幅に狂う可能性もありますので、お気を付けを。

金銭的に余裕があるなら、ぜひ泊まってみたいザ・ペニンシュラ東京。「お金を貯めて、何とかハレの日に！」と目標を立てて歩みを進めれば、目の前の登場するガード下のワクワクする風景。このギャップを楽しめるのも丸の内・銀座の魅力なのです。ビールケースをひっくり返したテーブルに呼び寄せられつつも、グッと我慢のコ。歩みをさらに進めていきます。

初めてだと、なかなかたどり着けないインターナショナルアーケードの名店〈ポータークラシック〉へ。使い勝手の良いバッグはもちろん、他では見られない独創的なウェア類が所狭しと並べられています。アーケード奥のギャラリーや、吉田克幸さんがコレクトしてきた世界中の名品を取り扱う質屋「PAWN SHOP」も時間を忘れさせるほど素敵なモノだらけなので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

ハイボールと言えば、誰もが口々にココと答える銀座コリドー通りにある有名なバー 「ROCK FISH」。氷を入れずに作られたハイボールは、ウイスキーの味や香りが最高。何杯でもいけてしまいます。さらに、オイルサーディンやハムカツ、そしてサンドウィッチなど各つまみも絶品。遅い時間はかなり混んでいますので、早い時間がオススメです。

さまざまな誘惑を受け続け、あちらこちらへと歩き回ったので、お腹もペコペコ。遅めのランチは「オー バカナル（AUX BACCHANALES）」の銀座店にてステーキフリットを頬ばります。天気の良い日は、正面の泰明小学校を臨める半テラス席が快適！ 右のグラスはご愛嬌ということで。食べ終えたら、テーラー界の名門〈壱番館〉と〈ブリオーニ〉の間を抜け、銀座方面へ。

銀座に寄ったら、バーニーズ　ニューヨークは欠かせません。フイナムで日々紹介しているブランドが、各種取り揃えられていますので、ぜひチェックを。ちなみにベビーグッズも充実していて、友人への出産祝いをよく買っています。また、こまめに変化するディスプレイを眺めるだけでも楽しいです。店向かいのとんかつ 銀座梅林も美味しいので、行ってみては？

銀座の名物、中央通りの歩行者天国。休日なら17：00までは堪能できるので、のんびりと散歩してみてはいかがでしょう。ちなみに銀座で「ちょっとだけ贅沢にゴハンを」と考えているなら、晴海通りとの交差点そばにある竹葉亭で、たい茶漬けにチャレンジしてみてください。うなぎで有名なお店ですが、こちらの通称「たい茶」はとにかく絶品なんです。

こちらも銀座の名物、和光。そんな和光を眺めつつ、先日リニューアルを遂げ、新たに生まれ変わった三越へと。有名メゾンブランドのショップも素晴らしいのですが、ぜひ足を運んで欲しいのは地下の商品売り場。魅力的なテナントが並びます。こちらでは〈フォートナム＆メイソン〉のジンジャージャムを入手。これ、パンが止まらなくなります。

我がスタイルに絶対に欠かせないハット。季節ごとに銀座トラヤ帽子店を訪れ、お気に入りの逸品を購入しています。今回は以前も購入したリネンブレード ハットの色違いを。今まではグレーを愛用していたのですが、あまりにかぶりすぎて日にも焼けてきたので後継ということで、ネイビーをセレクトしました。トラヤのハットは価格も手頃で、かぶりやすいのでイチ推しですね。

いつかは愛する人にプレゼントしたい〈ハリー ウィンストン〉。100万円オーバーのダイヤモンドばかりですから、おいそれとは店内には入れません。人生の目標ということで。そして、向かいには化粧品〈ポーラ〉のビル、こちらにも「通のおもたせ」で紹介したHIGASHIYAや、シェ トモなどのテナントや、ギャラリーがあり注目のスポットなんです。

最近テレビで紹介され続けて、ますます人気になってしまった「天龍」。こちらの餃子は文句なしの美味で、ボリュームも満点。しかもニンニクが入っていないということで、デート中でも問題なく入れます。個人的な統計に寄れば、女のコもみんな好きだと言っていましたし、リピート率も高し。ふたりで一人前をつつきながらのビール、最高ですね。
全然関係別の話ですが、隣のブロックにはキルフェボンがオープンしていました。

まずは、洋食メニューの元祖「煉瓦亭」。ここで最初に食べるなら、オムライスでしょうか。たぶん思い描いてる一般的なオムライスとは、少し異なったオムライスが登場しますので、それはご自分の目でお確かめを。続いては盛岡冷麺の「ぴょんぴょん舎」。これからやってくる暑い季節の銀座クルーズをクールダウンさせるなら、絶対にここですね。

銀座の大衆居酒屋と言えば、ここ「三州屋 銀座店」です。11：30からお酒が飲めてしまうという酒好きにはたまらないお店で、ランチに登場するカキフライ定食は40年愛され続けています。一方、銀座インズ3にある「ジャポネ」は銀座とは思えないパスタ...というか往年のザ・スパゲッティが食べられるガッツリ系。完全に満腹にさせてくれます。

ダーっと駆け抜けた丸の内・銀座クルーズの締めは、スタート地点の新丸ビルへ戻り、7階のテラスでビールを注入。心地好い疲れとホロ酔いを感じたら、トキアの地下にあるお好み焼きの名店「きじ」へ。威勢の良いスタッフが作る、美味しいお好み焼きをビールで一気に流し込み、スジポンをつつく。お腹一杯で眠くなったので、これにて終了。