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スタイリスト荒木大輔氏に訊く、ボードショーツの「街穿き」スタイル

--荒木さんは、ボードショーツをサーフィンのときだけでなく、家や街でも愛用しているそうですが。

荒木大輔氏(以下敬称略):そうですね。軽くて楽だし、涼しいので、以前から室内着として使ってました。それで、最近はトレンド的にもショートパンツの丈が短くなってきてることや、街でも普通に穿けるパンツが増えてきたので、スタイリングに取り入れてみたり。

--ここのところ30℃を越える、信じられないくらい暑い日が続いてますから。涼しくて軽いっていうのは嬉しいですね。

荒木:はい。もちろんサーフィン用だから速乾性もあって。

--汗をかいても、すぐ乾く。

荒木:とにかく快適なんですよ。それと、今季はオールドスクールなデザインのショーツが多くて、気分的にもハマるんですよね。

--80年代のアメリカ西海岸にいたスケーター的なノリですか?

荒木:そうそう。ただ、当時のままの格好をしてしまうのは違くて。ちょっとドレッシーなアイテムと組み合わせていくのが、今っぽくて気分ですね。 Tシャツにサンダルで、っていうスタイルになってしまうと、海の家のお兄ちゃんになっちゃいますからね。

--確かに。あえて革靴と合わせる的な。

荒木:まさに。ショーツに革靴は、もう市民権を得てきているから、その一歩先を行って。「ショーツの代わりにボードショーツを」的な提案。

--ニューヨークの〈サタデーズ〉からの発信を、〈J.クルー〉などをバランス良く着こなしていた感度の高いトラッドな方々がアレンジさせてる雰囲気ですね。

荒木:今は、その感じがウケる。このバカみたいな暑さと、「節電!」っていう雰囲気も後押ししてくれているし。

--そうですね。「時は来た」という。

荒木:価格も、普通のパンツと同じか、下手したら安いし。海やプールで穿くっていうのが第一義だから、難しいなと思ったらそっちで使えばイイんだし。

--それに、室内着やワンマイルウェアでも着られますしね。

荒木:そう、全然問題ない。ハズシのアイテムとして、持っておくと思いの外便利ですから。

--これからオンシーズンになってくるフェスでも活躍してくれそうな。

荒木:それもありますね。そのときはTシャツ、サンダルでもいいかな。ただ...

--街穿きするときは、TPOをわきまえて。

荒木:そう。オシャレに取り入れましょう。あくまで、上品にが基本です。

--了解です。おっと、最後に。ボードショーツ穿くとき、下に下着は...?

荒木:街では穿きましょう! 街で直穿きするのは上品ではないですから。

--ですよね。暑いからといって、街で直接ボードショーツを穿くのはナシということで。今日はありがとうございました。

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荒木大輔
熊谷隆志氏に師事し、2001年独立。ファッション誌を中心に、タレントやミュージシャンのスタイリングを手掛ける。大のサーフィン好きながら、最近は波のコンディションと自身のスケジュールがフィットせず、海に行けない日々が続く。1976年生まれ。

〈タウンクラフト〉デニムジャケット ¥16,800(サニー 03-6277-1632)、〈ハーレー〉ノースリーブボーダーカットソー ¥3,780、ボードショーツ ¥9,240(Hurley 03-5412-1781)、その他私物

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