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彦根泰志スタイリスト / 「KINARI」編集長1981年生まれ。スタイリスト村上忠正氏に師事したのち雑誌を中心に活動。’08年雑誌「KINARI」のディレクターに就任。現在はスタイリストと編集という二足のわらじを履きながらオリジナリティの確立を目指しているところ。DREAL所属。www.kinarimagazine.com

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彦根泰志
スタイリスト / 「KINARI」編集長
1981年生まれ。スタイリスト村上忠正氏に師事したのち雑誌を中心に活動。’08年雑誌「KINARI」のディレクターに就任。現在はスタイリストと編集という二足のわらじを履きながらオリジナリティの確立を目指しているところ。DREAL所属。

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雑誌

2011.12.05

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KINARIを始めたきっかけは、以前発行していていただていた出版社の方からの提示でした。まさか自分で雑誌を作れるなんて思ってもいなかったことです。半信半疑で準備が始まり第1号が発売されたのが2009年の春ことでした。もちろん多くの方々の助けがあって発行できたものだったのですが、とても感動したのを覚えてます。

それから2年。5号までなんとか発売することができています。これも多くのスタッフの方々のお陰なのです。しかし、毎回毎回思うことは雑誌の役目とは何なのか?これは、とても難しい問題です。インターネットが、これだけ普及している現代で必要な情報とは何なのか?僕らは書籍を発行しているわけではないので思想を語ることはしません。雑誌というのは雑多な情報を集めたもの。いわば入り口なのだと思います。

例えば、週刊誌のようなスピード勝負の雑誌や、女性誌のような流行先取り的な提案をする雑誌もあります。ですが、この手の情報は既にインターネットで十分なんじゃないかと思います。
僕らの誌面作りはファッションだったら、一つのテーマを作り時間をかけて残したくなるよな素敵な写真を作っていくこと。また、カルチャー部門では、より多くの信頼できる"真剣"な人やモノを取り上げ、その人たちの行動を取材したり作品を紹介していったりしています。

僕らは、あくまでも入り口。多くの人の手に渡るように間口は広くしておかないといけません。だけど世に出すものに対して間違った入り口を作ってはいけないと思ってます。膨大な情報が飛び交う現代で雑誌は絶対にブレてはいけないはず。それを見て何かを始める人がいるはず。僕の10代は間違いなくそうでした。だから、適当に雑誌を作るなんてことはできませんし、スタッフの方々も、それを理解してくれて本気で作ってくれています。なるべく良いものを届けることが素敵だなと思います。

長くなりましたが、もう間もなく第6号が発売します。