お伊勢参り - 衣.食.旅（小林二郎）

　約1年ぶりのお伊勢参り、1年間大きな病気や怪我もせず過ごせて来れた事を感謝しつつ、今年は正式参拝をしようというのが今回の旅の始まり。

まずお参りの前に普段の欲にまみれた自分の身を浄める為に二見浦にある二見興玉神社で無垢塩祓いを受けます。

古来、伊勢神宮に参拝する者は、その前に二見浦で禊を行うのが慣わしであり、その禊に代わる物として、行われているのがこの無垢塩祓いだそうです。
浮き世離れした巫女さんと神官が出迎えてくれます。記憶のある限りでは人生初めてのお祓い、夫婦２人しかいないので誰かの見よう見まねという訳にもいかず、全て巫女さんの指示のもと進行で、まるで小学校の先生が歌詞をリードしていくかのようです。しかし次第に神官の迫力と心を読まれているような雰囲気で邪心は吹き飛び、背筋の伸びる思いでお祓いが終了。
せっかく神聖な気持ちになれたのに、久しぶりの正座で足が痺れて立ち上がれず、巫女さん失笑.....

その後外宮を参拝して内宮へ（写真は翌日の早朝参拝の時のもの）

まず式年遷宮のご奉賛を納めに社務所に、金額は決められている訳ではないらしく、何万も納めなくても正式参拝させていただけます。（さすがに1000円て訳にはいかないと思いますが）この時大事なのは男性はスーツにネクタイ着用、女性はスーツかそれに準ずる正装でないといけません。ファッション業界人の悪い癖で行く前は着崩したスタイルで伺おうと考えてましたが、家を出る直前に考え直して正解でした。（自分の中でちゃんとしているという意識を持てる格好で行かないと後悔すると思います）
参拝客を横目に普段お参りしている所より1つ奥まで入っての参拝、神官に導かれ、正面のお白石の上に進みます。ここは明らかに空気が違い、普段お参りするときはあれやこれや欲深くお願いしてしまうのですが、感謝の気持ちしか頭に浮かびません、比較的鈍感な私ですが何だかシュッとする気持ちで日頃の感謝を思い挨拶をしてまいりました。
外へ出る時、お参りしている方々から注目を浴びると、危うく俗な優越感に浸りそうに.....　
まだまだ修行が足りません。

知らぬことばかりで無作法な自分ですが、また1歩踏み出せた気持ちになりました。
With a thankful heart.

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