California Love
小嶋享
County Line Showroom代表
元フリーライター、現在「County Line」ショールームの管理人。19年ぶりの日本に戸惑いながら、恵比寿にアメリカンスタイルのショールームをスタート。毎年2月にカリフォルニアで開催されるヴィンテージファッション・イベント「Inspiration」のメディアディレクターも兼務。
www.countyline.jp
inspirationla.com
Bread and Butter in Berlin
2012.07.07
食わず嫌いは良くない。心からそう思わせてくれる旅になりました。
ベルリンのファッションウィークに来ています。
Bread and Butterのイベント会場を満喫しています。
正直、出発前はとっても憂鬱でした。
ベルリン? ベルリンの壁? ソーセージ? ビール? ブロッケンJr.?
ベルリンに関する予備知識はこれだけ。
有隣堂で『地球の歩き方:ベルリン』を探してみたけれど、どこにも見当たりません。仕方なくamazonで『地球の歩き方:ドイツ』を購入してみたが、ベルリンに関する情報はうすうす。オカモト並みにうす〜い。ベルリンはドイツの首都じゃないんかいっ!と突っ込みを入れ、購入した本をほとんど読まずにベルリンへと旅立ちました。
ヨーロッパツアーの相方、サッカー馬鹿蔵も今回は同行しません。ベルリンの旅お一人様。とても心細い。
ベルリンの天気はグズグズだし、波乗りも出来ないし、ネオナチもたくさんいるだろうし。アクシデントに巻き込まれて日本に帰れなくなったらどーしよう、などネガティヴなイメージをたくさん背負って機上の人になりました。
ところがどっこい(死語)。
ベルリン、楽しいっつーの。
Bread and Butterは最高だ。これまで訪れたどの展示会よりも楽しい。ドイツ人のポテンシャルを舐めちゃいけません。ビジネスライクなラスベガスのトレードショーとは違い、出展者も来場者も楽しめる素晴らしいイベントに仕上がっています。
何が良いってまず、このロケーション。
Bread and Butterの会場となったのはテンペルホフ空港。一枚の写真には収まりきらないので、何枚も写真を撮ってみたが......無理。このスケール感は写真では伝わりません。会場が大きすぎて、端から端までシャトルバスが行き来する。それくらいでかい。う〜ん、伝わりづらい。とにかく、でかい。
テンペルホフ空港は、冷戦時代に旧西ドイツ領に作られた空港。四方八方を壁に囲まれ、陸の孤島と化した西ベルリンに物資を運ぶためにアメリカが作った空港らしい。(※ベルリンの壁とは、東西ドイツを分断する壁だと思っていたが、大間違い。東ドイツの中にベルリン市があり、ベルリン市の中に西ドイツ領がポツンと存在し、その周りをグルリと取り囲むように作られた壁だった。四方八方を壁に囲まれた狭い場所で、何十年も暮らた西ドイツ人の根性は凄まじい)。
空港情報はさておき。このイベントはスケールもでかいけど、遊び心も半端じゃない。
砂持って来て、ビーチを作る。
土盛って、芝生植えて、草原を作る。
滑走路の上にグランド作って、その上でポロやっちゃう。
出展者、来場者、みんなが楽しめる素晴らしいイベントです。我らInspirationも見習う部分が多々あります。
ワタクシ、ベルリンがとても気に入りました。時間厳守で、俺俺感がないところも日本人っぽくて良い。気が合うね、ドイツ人。ブログのタイトル変えようかな、Berlin Loveに。
Bread and Butterに出展したHTC情報は次のブログにて。