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コブラスネイクを知っていますか?

2011.09.22

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みなさんコブラスネイクって知っています? アメリカ・ハリウッド出身の26歳、職業はパーティフォトグラファー。ん!? パーティフォトグラファー? 少々疑問の残る職種ではありますが、彼が運営するウェブサイトは月1000万PVを叩き出すほどの人気を博しているのです。むむむ、これは見逃せません。というわけで、突撃インタビューを敢行!

Edit_Hiroshi Yamamoto

その瞬間、僕はパーティフォトグラファーになりました。

―まずは、自己紹介をお願いします。

コブラスネイク:こんにちわ、日本のみなさん。私の名前はマーク・ハンター。コブラスネイクと呼ばれています。ハリウッドのカリフォルニア出身で、パーティフォトグラファーとして活動しています。今回は〈ラコステ ライブ〉の日本上陸を記念したパーティのために来日しました。

―ちなみに年齢は?

コブラスネイク:26歳です

―えええぇっ!? かなり若いんですね。そもそも「パーティフォトグラファー」になったキッカケを教えてください。

コブラスネイク:LAという街はポップカルチャーやアート、ファッション、あらゆるジャンルのあらゆるスタイルが混沌としているので、人を見ているだけでもインスピレーションを受けられるんです。このエネルギーを写真に収めてウェブサイトに公開することで、多くの人に何かを伝えられるのでは、と思ったのが最初のキッカケですね。

―専門的な写真の勉強をしていたわけではないんですね。

コブラスネイク:ただ、高校生の頃から写真に興味があって、暗室にこもってモノクロ写真のプリント作業に没頭したりしていた時期はありました。今思えば、その頃から写真での表現方法を模索していたのかもしれないですね。その後、デジタルカメラが普及し始めて、改めてカメラを手にとったことが、自分のキャリアのスタートと言えますね。

―いつ頃からパーティフォトグラファーと呼ばれるようになったんですか?

コブラスネイク:2003年ですね。自分で撮影した写真を掲載するためのウェブサイト「the-cobra-snake」を立ち上げたんです。その瞬間から僕はパーティフォトグラファーとなり、コブラスネイクと名乗るようになったんです。

―ちなみに「コブラスネイク」とは、どういう意味なんですか?

コブラスネイク:コブラとスネイク、どちらも同じ蛇という意味なんですよね。蛇が巻いている姿を2つ合わせると、無限の可能性(※「∞」)のような形に似ているかじゃないですか。それでコブラスネイクと決めました。

―ウェブサイトを立ち上げて、大きな反響を実感するまではどのくらいかかりましたか。

コブラスネイク:立ち上げたその日に驚くほどのアクセスがあって、その後も右肩上がりに増えていきました。

―羨ましい限りです。アクセス急増の要因をご自身では、どう考えていますか。

コブラスネイク:大きな要因としてはLAという街のエネルギーだと思います。この街は、他の国、都市にはないエネルギーに満ち溢れているんです。さらに僕自身も、この街のエネルギーをどのような形にして伝えるのか、明確にしていた部分があったからかもしれません。僕は常に先のトレンド、写真としてのネクストレベルを追求していましたからね。

―ハリウッドという土地柄、大物を撮影したりも?

コブラスネイク:もちろんありますよ。むしろ、僕が撮影した人たちがどんどん有名になっていくこと方が多いかもしれません。LAという土地柄もあって、ダイヤの原石がたくさんいるんです。レディー・ガガやケイティ・ペリーはサイトを立ち上げた当初の2003年には撮っていましたからね。

自分を表現する、その勇気を与えてくれたのがシェパード・フェアリー。
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―自分の作品が強い影響力を持つことに対しては、どんな捉え方をしているのでしょう。

コブラスネイク:素晴らしいことだと思っています。そして何よりも、こういった機会に恵まれていることに感謝しています。自分がパーティフォトグラファーであることで、さまざまな国、見知らぬ都市に出向くことができる。実際、昨年だけでも75都市に足を運んだんですよ。各都市の熱気を体感して、多くの人々に伝えいく、タフな仕事ではあるけど非常にやり甲斐を感じています。

―10代頃にシェパード・フェアリーのアシスタントを務めていたと伺ったのですが。

コブラスネイク:そうなんですよ。17歳の頃から2年くらいのあいだ。彼のオフィスのオーガナイズをしたり、エキシビションがあれば写真を撮たり、さまざまなお手伝いをしていました。

―そういった出会いが自らのクリエイションに影響を与えることはあるのでしょうか。

コブラスネイク:もちろんです。学校は苦手だったし、成績も悪かった、とはいえ何かで成功したいし......。悶々としていたなかで、クリエイティブの最先端で活躍する彼に出会えたことは、僕にとっても貴重な経験でした。彼と共に過ごしたことで、自分のクリエイティビティを試したいという想いも芽生えましたし。こうやってパーティフォトグラファーとして注目を集める前は、レストランで働いたり、掃除の仕事、ゴミの収集をしたり、正直かなりチープな生活をしていましたからね。シェパードは、自分を試そうという気持ちを与えてくれた人ですね。

―実際、パーティで写真を撮るのって面倒な気もするのですが......。

コブラスネイク:(笑)。そうかもしれないね。ただ、楽しんでいる人を見ていることが、僕の楽しみでもあるんです。そこで感じるエネルギーが、自分にとってのエネルギーとなり、その瞬間を撮影する。そして撮影した写真をウェブサイトで共有することで多くの人がハッピーになってくれる。

―思い出深いパーティとかはありますか

コブラスネイク:どのパーティも面白かったし、思い出深いんですよね。国や地域によってパーティのあり方も変わってくるので、毎回新しい発見があります。僕はパーティを通して、その国の文化に触れているんです。

―この写真は良かったな、というのは?

コブラスネイク:これもパーティ同様ですね。ただ、自分で撮った写真を改めて見て、思い出にふけることはありますよ。昔は痩せていたな、とか(笑)。写真は僕にとってのライフブックでもありますからね。

―個人的なライフブックを多くの人と共有できて、各々の思い出としての役割も担う。

コブラスネイク:そういった部分はあるかもしれませんね。世の中にはメディアには取り上げられていなくても、美しいものはたくさんあるんです。僕はそういったものを、ウェブサイトを通して伝えていきたいんですよね。

―それではコブラスネイクにとって写真とは。

コブラスネイク:インターナショナルランゲージ、ですね。写真は見てもらえば、言葉がなくとも、その場所、その瞬間のエネルギーを伝えることができる。実際に僕のウェブサイトは、様々な国の方々が訪れてくれていますからね。

―それではラコステ ライブ・ローンチパーティへの意気込みは?

コブラスネイク:とても楽しみにしています。クレイジーな写真を撮ってきますので、お楽しみに!

コブラスネイクが激写した〈ラコステ ライブ〉のローンチパーティ。
ラコステ ライブのローンチパーティの来場者をスナップ!
コブラスネイクの写真はいかがでしたか? パーティの盛り上がりっぷりが、ビンビンと伝わってきますよね。お次は当日の来場者たちをスナップしたオフィシャル写真をご紹介。あんな人からこんな人まで、みなさま〈ラコステ ライブ〉が似合っております。ちなみにこちらの写真はコブラスネイクが撮影したものではありません。
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