海を越え活躍する画家、Hiro kurataに刮目せよ！
Hiro Kurataというアーティストを知っていますか？ 1980年日本生まれで、現在はNYはブルックリンを拠点に活動している画家です。主に野球選手を題材にし、どこかユーモラスで面妖な、非常にオリジナリティの高い絵画表現をしている倉田氏ですが、現在ロンドンのIvory and Blackという画廊にて、個展が開催中です。
倉田氏は語ります。
"文化は永続しない。しないのなら今この瞬間を捉える事が現代を生きる人の仕事だ。野球をアメリカ文化の象徴として考えてほしい。黄色い肌の人はアジア人。戦後すっかり西洋化した私たちの文化は何処に向かっているのか、僕には解らない。出来る事は自分が置かれている心境をただ描く事だけ。"
以下は、動画内で倉田氏が話している内容の和訳です。
「このショーのタイトルは"This land was your land"、僕が小さかった頃好きだった童謡"This land is your land"のパロディーです。元々の歌はアメリカ人が北米の大地への感謝と希望を讃える歌なんですが、ある時に（その歌には歌われていない）アメリカの大地は誰かから奪われた土地である事を知りました。。
僕のペインティングも"人種"という問題と関わりが多い気がします。アメリカで育ったアジア人として、僕の文化はどこから来ているのかという事がとても気になります。野球ネタを良く描きますがそれはアメリカの文化だったりします。以前は侍なんかも良く描いていましたがそれは自分が日本人である事の確認だった様に思います。アメリカ文化にどっぷり浸かった黄色い顔のアジア人、そんな人達のポートレイトを描きましたのも僕が誰なのかという事を確認する為の様な気がします」
展示作品はこちらから見れます。また、オープニングの模様はこちらから。
オリエンタルな表現のみをしているわけではないのに、色濃く匂い立つ「日本」という世界観。自身でも語っているように、日本とアメリカという人種間の違いを踏まえ咀嚼した表現が、実に興味深いと思いませんか？ 期間中ロンドンに行かれる方は、ぜひご覧になってみてください。
This land was your land
期間：〜12月3日（月）
概要はこちらから。