何気ない日常こそが美しい。嶋本麻利沙の個展が開催されます。
サンフランシスコのアートスクールで写真を学び、マーク・ボスウィックのインターンをするという実に興味深い経歴を持つ写真家、嶋本麻利沙。柔らかな光の捉え方、そしてなんでもない日常を優しい眼差しで切り取るその視点は、どこまでも慈愛に満ちています。
この度「ポーラ ミュージアム アネックス」にて、個展が開催されます。
以下、本人のコメント。
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私は自分の生きている世界が美しく、愉快だと思いたい。
特別なことをしなくても、特別なところに行かなくても、
毎日のどこかには心がはっとする瞬間があって欲しいと思う。
そんな瞬間に出会い、それを写真に撮ることで、
私はそこに存在した風景、光、空気を自分のものにしたという感覚に浸れる。
その感覚をまた味わいたいから写真を続けているのだと思う。
そしてそういった瞬間がいつまでも見えるような人生を送りたいと常に思っている。
ここに並ぶ写真はタイトル通り「いつか、どこか」で私が出会ったもの。
いつだったか、どこだったかは重要ではない。また出会えることはないのだから。
けれどこうして写真というか形にすることであの感覚をまた味わう事はできる。
それは私にとって最高な贅沢。
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この世界を、なにげない日常を、全面的に肯定する力強い言葉の数々。きっとこの展示を見た後は、色々なことに前向きになれるのではないでしょうか。
someday somewhere
会期:6月27日(金)〜7月21日(月・祝) 会期中無休
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
住所:東京都中央区銀座 1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
時間:11:00〜20:00 (入場は19:30まで)
入場:無料
主催:株式会社ポーラ・オルビス ホールディングス
www.po-holdings.co.jp/m-annex
嶋本麻利沙
1980年生まれ。サンフランシスコのアートスクールで写真を学び、卒業後はニューヨークへ渡る。作品撮りをしながらマーク・ボスウィックのインターンをし、2005年帰国。帰国後写真集、「as is」を出版。その後フリーで雑誌、カタログ、CD ジャケットなどにてポートレート、風景を中心に活動。主な個展は「because there is light」(2008 年 idea gallery、東京)、「yellow turning gold」(2009 年 no.12 gallery、東京)、「everything is mine」(2012 年 gallery nadar、大阪)などがある。その他グループ展にも参加し、積極的に作品発表を行っている。
www.marisashimamoto.com