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写真界のニュージャーナリズム? 山谷佑介という個性。

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2014.03.12 14:20

ground_middle.jpg


また一人、フイナムで動向を追いかけて行きたい写真家をご紹介します。1985年新潟生まれ、山谷佑介。


これまでにタイ、インドネシア、ミラノ、ロンドン、大阪、長崎、と国内外に点在するアンダーグラウンドコミュニティーに身を置き、存在を同化させ、そうすることでしか出会うことのできない、色濃く匂い立つ生の匂いを記録し続けています。


今回発表する「ground」は、2012年から都内の様々なライブハウスやクラブで制作しているアブストラクトな写真シリーズ。その手法は以下の通り。


事前に撮ったその場所の床の写真を原寸になるよう大判でプリントし、実際にイベントが行われている間、その床にゲリラ的に貼り、音の鳴り始めから音の鳴り止むまでの間の人々を記録するというもの。表層は靴底で削られ、インクはアルコールや汗で溶け、瞬間瞬間が刹那的に刻み込まれていきます。


山谷は自身の作品について「情報・場所・関係が本来持つ重みを失い、全てが画一的になりがちなこの時代の中で、未だストリートやアンダーグラウンドに残る混沌や生の匂いを切り取り記録することが私の仕事かもしれない」と語っています。



2013年に自費で出版した写真集『Tsugi no yoru e』では、夜な夜な街に集う若者たちの姿をストレートなスナップ写真で捉え、今度は10代の頃から変わらず遊び場としているライブハウスやクラブで、そこに集う人々を記録。


現代のストリートを偽らざる目と感覚で捉えた本シリーズ、きっと見た人の胸に何かを残すことでしょう。


また、本展に合わせた写真集『ground』が「lemon books」から出版され、会場にて先行販売されます。3月20日(木)には作家を囲んでレセプション・パーティーが開催されますので、こちらもお見逃しなく。


Text_Ryo Komuta


ground
会期:3月20日(木) 〜 4月6日(日)

時間:12:00~20:00(月曜休)

会場:POST/limArt
住所:東京都渋谷区恵比寿2-10-3

電話:03-3713-8670
キュレーション:荻野章太(lemon books)



※オープニングレセプション:2014年3月20日(木) 18:00-20:00

 

ground
写真家:山谷佑介

アートディレクション/デザイン:中島雄太

発行元:lemon books

発行部数:300部限定
 

山谷佑介/yusuke yamatani
2011 年よりグループ展などに参加。2013年に個展「untitled」(NADiff a/p/a/r/t bar MUDAI /東京)開催、同年「Here is ZINE tokyo 6」(TOKYO CULTUART by BEAMS/東京)、「Le PhotobookFest Box of Dummies Prize」(パリ)、「ZINE/BOOK GALLERY!2013 六甲国際フォトフェスティバル賞」(大阪) 受賞、2014年に個展「Tsugi no yoru e」(YUKA TSURUNO GALLERY /東京)

www.yusukeyamatani.com

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