HYNM EDITS VOL.01 "デニム" 2014年のデニム最新事情。
2014.03.04

フイナムが、今気になるヒト・モノ・コトを「EDIT」する新シリーズ企画がスタート。第一回目のテーマは、いつの時代も僕らのワードローブに決して欠かせない"デニム"パンツ。アイテム自体は普遍的で不変的なものながら、細かいアップデートを繰り返すことで、同時代性を獲得してきている不滅のアイテムです。さて、そこへいくと今年のデニムはどんなテイストがキているのか。極私的なレコメンドを織り交ぜつつ、2014年のデニム事情を探ってみたいと思います。
Photo_Yasuhisa Takenouchi
Edit_Ryo Komuta
FEATURE 01 フイナムが選ぶ傑作デニム2014年度版。
STABILIZER GNZ
先日、「WISM」のオリジナルジーンズを制作、という記事をアップしたばかりですが、今度はインラインのご紹介。しつこい? いやいや本当に素晴らしいデニムなのです。ディテールに関しては、ジーンズブランドに面々と受け継がれて来た要素を継承しつつ、糊付き未洗いのデニムこそが至高であるという哲学は、とにかくストイックの一言。そこにデザイナー矢實氏が引く現代的なパターンを併せることで、〈スタビライザー ジーンズ〉は完成するのです。
インディゴデニムは14oz、ブラックデニムは13.5ozのオリジナルデニムを使用。生地自体に防縮加工(サンフォライズド加工)を施していますが、加工上の行程を1つ省いているため、水を通すと生地がねじれてきます。ブラックデニムに関しては、元々の色が黒過ぎず、色落ちしたときに白くなり過ぎないものを作りたいと思いブランド設立時に開発。タテ糸にブラック、ヨコ糸にチャコールグレーの糸で織り上げています。
「0-03」は、できる限りの細いストレートシルエット。ジャストサイズで穿くことを前提に型紙を製作しているので、後身頃のシワ(尻ぐりのくい込みやモモ裏のシワ)を極力無くし、直立不動の体勢で綺麗なシルエットになるように考えられています。¥17,850(キリマンジャロ 03-6427-6147)
JACK SPADE
堅牢なバッグに代表されるように、質実剛健な作りと、ニューヨークブランドらしい、小粋なポップセンスが程よく合致した〈ジャック・スペード(JACK SPADE)〉のアパレル。中でも、白眉の出来として密かに注目を集めるのが、デニムパンツなのです。「BT-01 Classic Denim」という名の通り、堂々とした王道的な一本。
アメリカの老舗ジーンズメーカー「コーン・デニム」製の生地を使用しており、正真正銘の「メイド イン U.S.A.」。〈ジャック・スペード〉のタフな一面を巧みに具現化した、ワイルドなデニムといえそうです。
シルエットは細すぎず、太すぎずのストレートシルエット。一見して男らしい印象を受けるのは、14.75オンスの厚めなデニム素材を使用しているせいでしょうか。合わせるトップスを選ばない、ユニバーサルな魅力を持つリジッドデニムです。¥24,150(ネイビー・ノート 03-6447-4065 jackspade.jp)