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HYNM EDITS VOL.01 "デニム" 2014年のデニム最新事情。

2014.03.04

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RED CARD
ここのところずっと気分的にはリジッド、ノン加工なのですが、そんな保守的な考えをあっさりと覆してくれたのが、この〈レッドカード(RED CARD)〉でした。真の「made in japan」を追求し、ボタンや金属類も日本製にこだわり、ワークウェアとしてのデニムとは異なるベクトル、より軽やかなファッションとしてのデニムのクリエイションを突き詰めています。
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世界屈指のデニムウォッシュ工場にて、絶妙なレシピによって生まれる色味とテクスチャー。かなり色落ちしたこちらのカラーリングにも、どこか品があります。¥27,300(ゲストリスト 03-6416-1585)
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ポケットのステッチデザインや、セルビッチなどわかりやすい装飾を排除したあたりに、クリエイションの自信のほどが窺えます。
素材には「made in japan Denim」の最高峰、"KAIHARA DENIM"を使用。縫製には、最高品質のUJYO物産製のSUPIMA綿カバーリング糸を使用することで、デニム同様に加工後の退色をも楽しむことが可能に。といったように、プロデューサー本澤裕治氏の掲げる3F(FABRIC/FIT/FINISH)を、プロダクションに携わる一人一人の職人が忠実に再現しています。日本の繊細な加工技術をいやみなく発揮したデニムたちは、見て良し、履いて良しの優れものです。
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肌にやさしいレーヨン地に、極めて見えづらい形で「RED CARD」の刺繍が。控えめなプレゼンスが好印象。
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細かく目立たないところにまでユーズド加工が行き渡り、デニムの世界観を構築。職人たちの絶え間ない努力の証です。
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リアルヴィンテージのように立体感が感じられるウォッシュ加工と、アタリやヒゲのユーズド加工、ほれぼれするような仕上がりです。シルエットはブランドで一番人気のスリムストレート。膝下から若干テーパードするフォルムは、今巷で人気の形。たくみに"今"を取り入れた、モダンなシルエットなのです。¥19,950(ゲストリスト 03-6416-1585 redcard
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FREEMANS SPORTING CLUB
スポーツカジュアル、テーラー、バーバー、レストランバーという複合的要素を、タフでオーセンティックな世界観で包み込んだ「FREEMANS SPORTING CLUB」。本国のNY店では、ほぼ全てのプロダクトを店から10マイル以内で生産し「MADE IN USA」にこだわったワードローブを提供していますが、今回ご紹介するデニムは、なんと日本製。ジーンズ界にこの人あり、とうたわれたMr. HAYASHIのプロデュースにより、各段階での職人達(紡績・染め・織・縫製・洗い・販売等)の英知が結集したマスターピースが完成しました。
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素材ももちろん日本製。原料はデニムにあった米綿中心に日本の混綿(ブレンド)技術を生かし、古い精紡機で自然な斑形状を表現した糸を開発しています。
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クラシカルなボタンフライは記号的な装飾を排除したミニマムなデザイン。また縫製は、アメリカ製の古いミシンを保有している工場にて行い、縫糸・パターン・ミシン調子まで職人が追求しています。
FASHIONとしてのジーンズは'50年代後半にアメリカで生まれ、60年後半に'66モデルで5ポケットの原型が確立されたと言われています。その時代の匂いを感じ、現代にマッチするようにアレンジし、展開しているのが〈フリーマンズ スポーティング クラブ〉のジーンズです。クラシカルで力強いルックスの中に練り込まれたこだわりが控えめに見え隠れするのが素敵です。
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細めにロールアップして履きたくなる、チェーンステッチにセルビッチ。ワンウォッシュゆえのしなやかさは肌馴染みもいい。
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革パッチには、「MADE IN FUKUYAMA」「GOD OF DENIM」と力強く刻まれています。それ以外の装飾を削ぎ落とした潔いバックスタイル。
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ゆるやかにテーパードしていく、やや細身のフォルム。こうして見てみても、記号的なディテールは何一つなく、華美な要素をよしとしない強い哲学を感じさせます。前述したように、素材、縫製など隅々までこだわりながら、ただ単に良い綿花を使えば良いものができるとか、いい精紡機でいい機場で作ればいいものができるという発想はなく、追い求める素材に適した原料・染め・織をセレクトできる職人の経験が生かされた逸品なのです。¥18,900(ネイビー・ノート 03-6447-4065 FREEMANS SPORTING CLUB
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