HOME  >  FASHION  >  FEATURE

FASHION_FEATURE

  • OLD
  • NEW

ALL NEW STANDARD from JOURNAL STANDARD ジャーナルスタンダードの原点回帰

2013.10.18

このエントリーをはてなブックマークに追加
ff_all_new_standard_vol01_main.jpg

"ALL NEW STANDARD"をコンセプトに、今までにないスタンスと商品構成でセレクトショップ本来のあり方を提案する「ジャーナル スタンダード 表参道」。では、彼らの考えるニュースタンダードとは、そして、本来のセレクトショップとは、いったい何なのか?  ジャーナルスタンダードの舵取りでもある、CEOの塚田裕介氏に話をうかがった。

僕らが欲しいと思ったモノだけをセレクトしました。

-日本を代表するセレクトショップのひとつであるジャーナル スタンダードですが、既存のショップと異なるスタイルを展開させようと思った経緯を教えてください。

塚田裕介(以下塚田/敬称略): 以前から今までの「ジャーナルスタンダード」にない新しい取り組みをやろうとは思っていました。ただ、それに見合った立地や大きさがなかったんです。で、今回の表参道にお店をオープンさせるにあたり、条件面でクリアできたのでこの店舗で新しい提案をしようと決めました。

ff_all_new_standard_vol01_sub2.jpg

-では、新しい提案とはいったい何なのでしょうか?

塚田: 以前から、今のセレクトショップのあり方について、色々考えていました。僕らがお客として通っていた頃のセレクトショップって本当にこういうショップだったかな、って。今のセレクトショップと昔のセレクトショップは、何が違うのかを考えてみたんですが、わかったことがあったんです。それは、セレクトショップと謳いながらも、僕ら売る側の人間が本当に好きなモノを売っていなかったということです。言い方が悪いかもしれませんが、売上を取るために、欲しくもないモノを売っていたのではないかと。もちろんそれを全否定するわけではないのですが、この表参道では、これまでの考え方を一度リセットして、セレクトショップという名の通り、僕ら自身も欲しくなるような、本当にオススメしたくなるアイテムだけで構成することにしたんです。僕の中では、セレクトショップとしての原点回帰だと思ってます。

ff_all_new_standard_vol01_sub3.jpg
ff_all_new_standard_vol01_sub4.jpg

-なるほど。では扱う商品はどのようなモノになるのでしょうか?

塚田: まずひとつは、僕らの考えるベーシックなアイテム。次に、僕らが"今"良いと思っているモノ、そして最後に、このショップを通して伝えたいことやモノ。これら3つの要素を僕らなりにミックスさせて、商品構成を行っています。共通点は、あくまでカジュアルなアイテムであるということ。カジュアルというスタイルを様々なオケージョンで対応できるように、商品をセレクトし、そして提案をしています。ドレスダウンではなく、カジュアルアップということですね。

-商品だけではなく、店内の雰囲気も他店とはまた違った印象ですね。

塚田: この表参道は3フロアで構成されているんですが、各フロアごとにイメージが異なっています。特にメンズのアイテムを展開する1階と地下1階は、内装のテイストが違うだけでなく、陳列にもこだわっています。

ff_all_new_standard_vol01_sub5.jpg

-といいますと?

塚田: これまでのジャーナルスタンダードでは最も重要な誘導スペースの1階にはオリジナルのアイテムを展開しているんですが、ここではあえて服飾雑貨を扱っています。時計やサングラス、そしてネクタイなどを。あえて生活雑貨を扱ってません。そして地下1階なんですが、このフロアこそ、本当にやりたいと思っていた空間ですね。それは、ショップ・イン・ショップです。

-ショップ・イン・ショップは、ひとつのブランドだけでスペースを構成するものですよね?

ff_all_new_standard_vol01_sub6.jpg

塚田: その通りです。これまでのセレクトショップでは、色々なブランドを分け隔てなく構成することで、そのショップの色やスタイルを表現していたと思うんです。僕らは、それとは対照的に、1つのブランドをしっかりとお客様に見てもらうこと、そしてブランド側の考えるスタイルを忠実に具現化することを再優先に考えました。もちろん什器などもそれぞれのブランドと話し合って決めています。そうすることによってお客様にそのブランドをより知っていただけるし、何より僕らが本当に良いと思ったものを伝えるには、最適な空間なんです。

-なるほど。

塚田: しかも表参道のショップ・イン・ショップは、1ブランドだけではなく、いくつかのブランドをそれぞれ構成して展開しています。言うなれば、ショップ・イン・ショップの複合体ですね。その時々で僕らが本当にイイと思っているブランドを一定の期間ごとに紹介できればと思っています。なので、次に来ていただいた時にはまた別のブランドのショップ・イン・ショップができているかもしれませんね。店内にそういった変化のある方が、やっぱり楽しいですよね。

ff_all_new_standard_vol01_sub7.jpg

-では、どのようなお客様に来ていただきたいですか?

塚田: もちろん老若男女に関わらず、色々なお客様に来ていただきたいと思っていますが、僕らと同世代の、つまりは30代や40代のセレクトショップで育ってきた方々に来てもらいたいですね。「どこのセレクトショップも同じでしょ」って思っている方々には、きっと新鮮に感じられるショップになっているので、喜んでもらえると思います。

-最後に、今後もこの表参道と同じスタイルの店舗をお考えですか?

塚田: もちろん考えています。このスタイルがどの都市でもできるとは思っていませんが、同じような環境があれば、ぜひやってみたいですね。そして、カジュアルファッションのマーケットをもっと盛り上げつつ、プレステージアップに貢献できればと思っています。

ff_all_new_standard_vol01_sub8.jpg
塚田裕介(つかだゆうすけ)/1972年生まれ。1996年にベイクルーズ入社。エディフィスの販売を経て、ジャーナル スタンダードの立ち上げに参画し、メンズバイヤーを担当。現在はジャーナルスタンダードの本体であるJSワークスの取締役

ff_all_new_standard_vol01_profile.jpg ジャーナル スタンダード 表参道
住所:東京都渋谷区神宮前6-7-1
電話:03-6418-7961(MEN'S)
03-6418-7958(LADY'S)
営業:11:00~20:00

BACK 1  2  3  4  5  6

FASHION FEATURE TOP

  • OLD
  • NEW