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6名のデザイナーが作り出す、ホワイトシャツとミリタリーパンツ。

2011.07.20

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各デザイナーがプロダクトに込めた想い。
003 - REMI RELIEF (レミレリーフ) -
20110720_p3-1.jpg

(左)しなやかで耐久性に優れたジンバブエコットンをバックサテンに織り上げた生地を使用。生成り色のまま加工を施しているため、白でありながら、濃淡のある表情に仕上げられている。¥17,640 (右)シャツ同様にジンバブエコットンを採用。硫化染料でパーツごとにカーキのトーンに変化を加えながら染色。インナーにはワッフルを用いて、快適な履き心地を提供しています。 ¥21,000

Designers Comments

Q.今回はビームス35周年の記念プロジェクトとなりますが、ご自身にとってビームスはどのような存在ですか?

A.セレクトショップはたくさんあるのですが、僕にとってビームスさんはいつも遊び心があるショップですね。やんちゃというか、楽しさが溢れて、伝わってくる。そんな印象が強いです。

Q.「ホワイトシャツ」と「ミリタリーパンツ」、この2つのアイテムはデザイナーとしてどう捉えていますか?

A.普段着です。

Q.そのうえで今回、両アイテムを作るのにこだわった部分を教えてください。

A.〈レミ レリーフ〉の得意とするところで「加工」が挙げられます。ホワイトシャツで苦労したのが、まさにそこです。もともと白い生地なので加工を分かりやすくするためには、汚したりするようなプラスの要素が必要となってきます。ただ、僕のなかでは小汚い見た目や、不自然なデザインは好きではありません。そこで2色の生成りの糸でデニムを織り上げ、加工により製品で白くしていく方法を取りました。この方法により巻き縫いのなかは生成りが残り表面は白くなり、自然な濃淡が出たホワイトウエスタンに仕上がりました。

ミリタリーパンツの苦労点は、全体的なドレープ感ですね。昔のミリタリーパンツには、機能を追求するあまり素材の縮率など考えていないだろうと思う物がよくあります。デッキパンツなども綿のキャンバス地に防寒として裏地にブランケットのようなウールを貼付けているため、外側と内側の素材の縮率差で皺が寄っていたりします。しかし、それが同時に「味」であったり、カッコ良くみえたり。そういった部分を今回の35周年のパンツに取り入れてみようと思いました。

素材は、表は厚手のバックサテン、裏はワッフルのカットソーを使用しています。表裏の縮率差を活かすために、表のバックサテンと綿のワッフルを1度ボンディングしてから縫製して、さらに剥がして洗う、というとんでもなく面倒くさいことをしています。しかし、その行程によって、不規則で自然なドレープ感を作り出すことができました。

Q.最後に今後、ビームスに期待することを教えてください

A.続ける事すら難しいのに常に第一線でご活躍されているビームスさんに尊敬の念と感謝の気持ちを教えて頂いています。これからも、より一層のご活躍を期待してます。ワクワクさせて下さい。

後藤 豊
「HIGH QUALITY OF LIFE」をコンセプトに、糸から撚糸、編み立て、プリント顔料、加工など、あらゆる工程に徹底してこだわりぬいたプロダクトを展開する〈レミ レリーフ〉デザイナー。

004 - sage de cret (サージュデクレ) -
20110720_p3-2.jpg

〈サージュ デ クレ〉のオリジナルテキスタイルを採用したミリタリーパンツ。ナイロンサージの欠点ともいえる毛玉を極力抑え、綺麗な表情のまま履きこなすことができる。¥29,400

Designers Comments

Q.今回はビームス35周年の記念プロジェクトとなりますが、ご自身にとってビームスはどのような存在ですか?

A.一緒に「モノ作りを考える」、「良いモノを世に送り出す」そんなチームでありたい。

Q.「ミリタリーパンツ」というアイテムは、デザイナーとしてどう捉えていますか?

A.着る人の「感性や感覚」よって、カジュアル・ドカジュアル・そしてドレスアップにもなる優れものアイテム。

Q.そのうえで今回、「ミリタリーパンツ」を作るのにこだわった部分を教えてください。

A.表地は米軍フライトスーツやヘリクルーパンツで使用されているナイロンサージを改良した、サージュデクレのオリジナル素材を採用しています。ナイロンサージのデメリットでもある「ピリング・毛玉」を極力抑えるように作られたこの素材は、40単スパンナイロンを使い撚糸回数を多くして、打ち込み本数を増やしました。それによって肉感も増し、秋冬素材としても充分に対応出来ます。スパンナイロンの特徴でもあるコットンタッチの風合いは、肌触りも良く製品洗いを施すことで、程良いパッカリングができ、表情豊かに仕上がります。

おかげでディテールも充分も盛り込めたし、いつも通り一切妥協せずに完成させることができました。

Q.最後に今後、ビームスに期待することを教えてください

A.「いつまでも光・輝く集団であってほしい」です。

千田仁寿
メンズファッションにおけるオーセンティックなデザインを踏襲しながらも、現代的なアレンジを加えたコレクションが魅力の〈サージュ デ クレ(sage de cret)〉のデザイナー。
www.sagedecret.jp

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