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Interview with Yasumasa Yonehara 米原康正が語る、日本と中国。そしてラコステ。

2013.12.26

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センスは経済によって磨かれるんですよ。

-そういったなか〈ラコステ〉は、ブランド80周年記念パーティを北京で盛大に行いました。

米原: 個人的には日本でやって欲しかったんですけどね(笑)。ただ、中国における〈ラコステ〉の存在感は圧倒的です。国内線の空港を歩けば、いたるところにポスターが貼ってありますし、着ている人もたくさんいる。80周年記念パーティもとにかく煌びやか。ただ、それだけではなくてファッション、クラブカルチャー、セレブリティ、あらゆる事柄がリンクしているんですよ。つまり、文化的なアプローチをきちんと行っている。しかも、その現場を仕切っているのが、若者たちですからね。やっぱり時代というかムーブメントは、若者たちが作るべきなんですよ。オジサンの文脈でコントロールしようとすると、途端に冷めてしまうじゃないですか。あと、こういったイベントを通じて再認識したのは、センスとは経済によって磨かれるということです。

-ところで米原さん自身は〈ラコステ〉に対して、どんなイメージをお持ちですか?

米原: 実は節目節目で必ず出会うブランドなんですよ。1970年代の中学生の頃には不良の証としてソックスが流行って、大学生になるとサーファーたちの影響でポロシャツが大ブームになり、80周年の記念アイテムではかつて追いかけていたピーター・サヴィルがデザインしているじゃないですか。そしてその記念すべきパーティのDJとして僕が招待されるという...。感慨深いというか、単純に驚きました。

-ピーター・サヴィルのコレクションをご覧になった印象を教えてください。

米原: ハンパないですよね。ブランドのアイコンって、本来はアンタッチャブルな部分ですからね。それをここまでイジらせてしまうブランドなんて、世界中見渡しても前例が無いんじゃないかな。しかも、80年という歴史あるブランドが、そんなことをしてしまう。こういった柔軟でユニークな姿勢こそ、〈ラコステ〉というブランドが多くの人を惹きつける要因の1つなんだと思います。

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-ピーター・サヴィルのデザインは、日本でも多くの反響を呼んでいます。

米原: とても日本的なアプローチではありますからね。実際、〈ラコステ〉も意識的に日本的なアプローチをしていると思うんですよ。日本人は舶来品を自分たちのスケールにエディットするのが得意じゃないですか。"フレンチラコ(フランス製のラコステのポロシャツ)"のプレミアム感だって、そもそもは日本人がフックアップしていますからね。そういったローカライズを、具体化して世界にプレゼンテーションすることが、日本復権の鍵になるんじゃないかな。

-米原さん自身は日本に向けて、何かやろうとは考えていないのですか?

米原: 僕が海外で培ってきたことを、日本に還元できればとは思っています。ただ、まだ具体的に話をできる状況ではないですね。これまで通り、日本の面白い場所に顔を出しながら、日本の現状をきちんと分析して、僕が何を表現するべきなのかじっくりと考えていこうかなと。

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ラコステお客様センター
電話:0120-37-0202
www.lacoste.co.jp

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