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キーワードは"SOHOスタイル"。 「ジュンプラグド」の有楽町店を徹底解剖!

2011.09.06

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「ジュンプラグド」有楽町店のオープンと同時にローンチされる新レーベル〈ソーホー ユニフォーム〉。手がけたのはスタイリストとしてのみならず、クリエイティブディレクターとしても多方面で活躍する小沢宏氏。有楽町店のプロジェクトがスタートした当初から、キュレーションのような立ち位置でアドバイスを続けてきたという小沢氏は何故、新たなレーベルを立ち上げたのか。お話を伺ってきました。

PHOTOS_Nahoko Morimoto

小沢宏氏が考える"ユニフォーム"の定義。

―まずは〈ソーホー ユニフォーム〉を手掛けることになったきっかけを教えてください。

小沢宏(以下小沢):そもそも、僕自身もブランドを始めるとは思っていなかったんですよ。ジュンのMDの三代さんと何かおもしろいことを一緒にやりましょう、という感じで雑談を重ねているうちに、新しいショップの方向性が見えてきて、その世界観を伝えるために骨格となるアイテムが必要となり、だったら僕が作りましょう、と(笑)。

―すごい展開ですね(笑)。ブランドのコンセプトは小沢さんが決められたのですか?

小沢:「SOHO」というキーワードを挙げたのは僕ですけど、基本的に話しながらですよ。有楽町という街を想定して、スーツのような堅苦しさはないものの、会社にも着ていける。ビジネスとカジュアルの中間くらい、というザックリとしたイメージまで固めて。そのイメージをより具体的に共有、提案するためのピッタリなキーワードとして「SOHO」はどうかなと。

―ブランド名の"ユニフォーム"についてはどんな意味が込められているのですか。

小沢:僕にとってユニフォームとは、サイズさえ合っていればどんなふうに着てもサマになる洋服。だから、今回たったの7型しか作らなかったんですけど、どれをどう組み合わせてもキレイにコーディネイトされるようになっています。朝寝坊をして、何も考えないで手に取ってもきちんとお洒落に見えるというか。

"どれを選んでも大丈夫"という絶対的な安心感を提供していきたい。
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―普遍的なアイテムというのは、これまでの小沢さんのイメージとは異なるように感じるのですが。

小沢:それは言えますね。ただ、僕が作っている洋服ってパッと見のインパクトだけではなくて、着脱のしやすさや着心地の良さのような、着ているなかで気付いて頂ける心地良い部分は絶対にあるんですよね。そういった意味ではソーホー ユニフォームも僕が蓄積してきたアイディアをストレートに出したコレクションです。3シーズン着られることを意識しながら、随所に僕のエッセンスを加えていますからね。素材感であったり、裏地、シルエットなど、細かい部分ではあるんですけど。

―確かにただのプレーンな洋服ではないですよね。上品で上質、それでいてキャッチーというか。普遍的な洋服でありながら、土臭さが一切無い。

小沢:普通のチノパンでも裏地がシャツ地になっていたり、コーチジャケットも裏地がジャケットっぽくなっていたり。僕自身が野暮ったいのが苦手というのもありますけど、ビジネスユースを考えると、上品な見た目が求められるかなと。

―有楽町という街からも想定できますが、ビジネスマンがメインのターゲットになるのですか。

小沢:普段スーツを着ている方って、どんどん洋服に興味が無くなるじゃないですか。逆に休日着る服に困ってしまったり。そういう方々が取り入れやすい洋服、というのにはかなりこだわりました。少ないワードローブのなかで、どれを選んでも大丈夫という絶対的な安心感を提供していきたいなと。

―それでは最後に今後の展開について教えてください。

小沢:型数を増やすことは考えずに、季節ごとに素材違いなどで今後も提案できればと思っています。なによりも新しい定番として認知、定着させていきたいですね。

―なるほど。有楽町という街でどのようなリアクションが起きるのか、非常に楽しみですね。本日はありがとうございました!

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小沢宏
雑誌のスタイリストの他に、ファッションブランドのカタログ制作や、プロジェクトプランニングなども手掛ける。スタイリスト業と並行して〈ヌメロ ウーノ(NUMERO UNO)〉、〈コーヒー アンド ミルク(coffee and milk)〉などのブランドデザイナーを勤めるなどマルチに活躍中。

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