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来日した Nick Woosterに突撃インタビューを敢行!

2011.11.10

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今やアメリカだけでなく、世界のメンズファッションシーンに欠かせない存在になったニック・ウースター(Nick Wooster)。バーグドルフ グッドマンのバイヤー職を離れ、新たにスタートさせた合同展示会「プロジェクト ウースター(Project Wooster)」に、日本のブランドを招集させるためにチームで来日した彼にインタビューしてきました。彼の審美眼によって見出される日本のブランドや、多くのファンがいる彼のスタイルについてなど、なかなか聞くことができなかった内容に迫っていますので、一読の価値アリです。

Photos_RINTARO
Edit_Ryutaro Yanaka

Project Woosterって、何?

―日本に来たのは初めてですか?

Nick Wooster(以下ニック):5回目です。

―結構、来日なさっているんですね。ちなみに最近いらっしゃったのは、いつですか?

ニック:10年前です。

―随分前ですね。前回来てから、印象は変わられましたか?

ニック:変わってない部分もありますが、変わっていると感じた部分もあります。ショッピング志向が、より高まっている気がしました。パリやミラノや日本を見ると、一見同じように見えるけれど、中をのぞいてみると、新しいブランドが誕生していたり、ショップができていたり、大きく変わっていることに気づかされます。

―今回の来日の目的を教えていただけますか?

ニック:現在、私は「プロジェクト ウースター(Project Wooster)」という合同展示会のキュレーションをしていまして、その展示会に参加していただく日本のブランドを探しにきました。ファッション関係者の多くはヨーロッパなどには足を運びますが、日本には来ていないのが現状です。しかし、日本には素晴らしいブランドがたくさんあると思っていまして、それらをより多くのバイヤーなどの方々に見てもらうためのきっかけ作りになればと、考えています。

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―初めて聞いた方のために「プロジェクト ウースター」とは何かを教えていただけますか?

ニック:世界各国の指向性のあるブランドを集約し、世界で最も影響力のある小売業者を集めて紹介する合同展示会&トレードショーで、ニューヨークとラスベガスで半年に一度開催されます。

―先日開催された第1回目も、かなり注目されていましたよね。

ニック:いま、メンズファッションは変化しつつあります。かつては「クラシック」を実践するというと父親やお爺さんのジャケットを譲り受けて着るぐらいしか手段がなく、古臭くなってしまうイメージでしたが、日本ではクラシックなテイスト部分を上手く汲みつつ、カジュアルな要素も取り入れて、新しくてモダンなスタイルを生み出しています。
例えば、「ストリート」からスタートした〈ビズビム(visvim)〉がディテールや作りにこだわり、アーティザナルな領域にまで達した服を作っていたり、「スポーツ」や「アウトドア」のエッセンスをミックスさせた〈ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)〉がハイエンドな服を作っていたり。メンズファッションに欠かせない さまざまなテーマを昇華させ、素晴らしい物作りを実践しているブランドがたくさんあることを多くの方に伝えたいと思っています。

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―いくつかブランド名が挙りましたが、すでにたくさんのショップやブランドを拝見していらっしゃいますか?

ニック:まだ到着して2日目なので、そこまで多くは見ていませんが...、先日は中目黒から代官山、渋谷を見てきました。〈マウンテンリサーチ(Mountain Research)〉や、隣りのCOWBOOKSは刺激的でしたね。あと〈キャピタル(KAPITAL)〉と...。
それから、今日見てきた〈ラグス マックレガー(Rags McGREGOR)〉のショップは信じられないほどクールでしたね。それから〈ホワイトマウンテニアリング〉は変わらず素晴らしく、ユナイテッドアローズの〈カモシタ(Camoshita)〉のテーラリングも素晴らしかったです。

―これから見てみたいと思っているブランドは、どの辺りですか?

ニック:あとは〈サカイ(sacai)〉、大好きな〈ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン〉。〈マンド(mando)〉〈ソフネット(SOPHNET.)〉〈ノンネイティブ(nonnative)〉も見てみたいですね。

―いろいろ個人的なショッピングも楽しんだと伺いましたが、何を買われたのですか?

ニック:靴下を何本も買いました。それからドレステリアにて〈サイ(scye)〉のバーシティジャケット(※スタジャン)、〈ビズビム〉ではブーツも買いました。それと、〈キャピタル〉のさまざまなパッチワークが施されたチノパンもですね。

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―随分買っていますね(笑)。それでは、仕事もプライベートも、ともに充実している感じですか?

ニック:そうですね。非常に感動的な日々です。そう言えば、〈ホワイトマウンテニアリング〉は、ショップの床も驚くほど美しくて、とにかく感動したのを思い出しました。

―そうですか。ちなみに、ご自身のタンブラー(Tumblr)では美しい建築写真なども頻繁にアップしている印象があるのですが、やはり建築やインテリアに興味がおありですか?

ニック:私はヒト、場所、アイテムなど美しいものに興味があります。ですから、タンブラーにはシューズであったり、時計だったり、建築物だったり、私が刺激を受けた写真をアップしています。

次のページでは、彼のスタイルについて聞きます。

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