来日した Nick Woosterに突撃インタビューを敢行!
2011.11.10
―スタイル的な話を聞かせてください。あなたはスーツを素晴らしく着こなすのはもちろんのこと、クラシカルなテーラードジャケットを軍パンやショーツで合わせたり、味のあるブーツを履き合わせていたりすることを多いようですが、何かルーツなどがあるのですか?
ニック:きっちりテーラリングのスーツを着たいときもありますが、面白いアイデアが浮かんだときは半分はドレスアップ、もう半分はドレスダウンして着ているような感じです。
―あと、タトゥーがとても印象的ですが。
ニック:(笑)。すべて日本の柄を選んでいます。左腕には龍と漁師を、ニューヨークにて日本人の彫り師に彫ってもらいました。右腕はロスで鷲と牡丹を。右の足にも鯉を彫っているのですが、痛すぎて色を入れるのは断念しました。
―そうだったんですね。でも、テーラードなどカッチリした着こなしのヒトが、タトゥーを入れるようになったのは、あなたの影響だと思うのですが。
ニック:クリーンとダーティな印象をミックスさせることに興味があって、誰が見ても完璧というスタイルを作るよりは、そういうミックス感を楽しんでいます。もし自分が〈カモシタ〉のようなキレイなスーツを着るなら、足元には履き込んだような味のある靴を合わせてしまうような。そんな楽しさに、皆さんが気付いたのではないですか。
―その辺の好みが、イギリスの〈オキーフ(O'Keeffe)〉というブランドの買い付けにも影響されているのですか?
ニック:そうですね。クラシックなデザインなのに、ウォッシュをかけてしまうようなコントラストには惹かれますね。
―靴の話が出たので。以前、買い付けなどの旅には異常にたくさんのシューズを持っていくとつぶやいていたのを見ましたが、今回もですか?
ニック:はい(笑)。今回も写真に納めていますよ。今回購入した〈ビズビム〉のシューズも写っています。
―すごい量ですね。残念ですが、時間が来てしまったようなので、この辺で。 今回は多忙な中ご協力ありがとうございました。日本には面白いブランドがたくさんありますので、たくさんピックアップしていってください。
ニック:分かりました。ありがとう!
想像以上にジェントルマンだったニック。そして、服の話をしてるときの彼の目は「本当に服が好きなんだろうな」と思わせるくらいピュアな輝きを見せ、日本のファッションに対しては心の底から「Incredible!(信じられないっ)」という感嘆の言葉を発していました。今回の来日で、彼がどんな日本ブランドをピックアップし、次回の「プロジェクト ウースター」にて紹介するのか? いまから、とても興味が湧きますね。