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NIKE Innovation Summit ナイキのイノベーションがもたらすもの。

2013.08.02

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究極の裸足構造と謳うだけに、路面の微細な段差も感じることができるし、反応も従来のシューズよりも圧倒的にクイックである。ナイキ フリー ハイパーフィール ラン ¥18,900
芝生の凹凸さえも感じられる「ナイキ フリー ハイパーフィール ラン」。
ナイキ フリー フライニット+がこれまでにあったテクノロジーを融合、すなわちハイブリッドなシューズであるとしたら、これまでとは異なったアプローチで究極の裸足感覚を追求しているのがナイキ フリー ハイパーフィール ランといえる。
このイノベーションは、足のどの部分が地面に接触してプレッシャーを吸収するかというナイキスポーツ研究所(NSRL)による研究結果、圧力の分散を地図のように示すプレッシャーマッピング技術や高速ビデオによる足の状態の分析といった研究調査から人間の足の複雑な動きを模倣するシューズが誕生している。
一般的なスポーツシューズの構造のミッドソールを廃し、足のすぐ下に反発性のあるルナロンフォームを配置。足と地面の間の素材の重なりを減らすことで、より繊細な足裏の感覚を得られるようになっている。
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NSRLにおける人間の足の構造の徹底研究からアッパーのデザインやマテリアルが決定され、ソールユニットが誕生した。
ナイキ フットウェアイノベーション担当副社長のトニー・ピグネルは「裸足感覚の高いシューズがランナーにフィードバックを送り、走っている路面の違いを足裏で感じられるようにサポートする」と語るように、このテクノロジーを採用したナイキ フリー ハイパーフィール ランは、これまでにないレベルの裸足感覚をアスリートに提供するのである。
前述のナイキ フリー フライニット+と同様にこのシューズも芝生のフィールドでトライオンすることができたが、ハイパーフィールというネーミングは決して大袈裟ではなく、足裏で微妙な芝生の凹凸さえも感じることができた。また脚力を効率的に地面に伝えるので、今までのナイキ フリー、例えば裸足感覚の高いナイキ フリー3.0をも軽く凌駕するトレーニング効果が得られると思われる。このシューズを履いて日々トレーニングを行ったのならば、アスリートはこれまで以上に裸足感覚を研ぎ澄ますことができるだろう。従来のミッドソールを無くし、そのクッションの役割をインソールに集約するという構造はNIKE SBのエリック・コストンのシグネチャーモデルにも採用されているが、こちらのほうが圧倒的に裸足感覚は高い。
デザインに関してはまず注目されるのが、一般的な構造のミッドソールがないことによるロープロファイル(低重心)設計。それとシューズの外側と内側でカラーが異なるアシンメトリーのアッパーデザインである。アッパーはフライニット構造と足を靭帯のように守るダイナミックフライワイヤーの組み合わせ。ナイキ フリー フライニット+と同様にコンプレッションのある糸を履き口などに使用しているので、このシューズもアッパーのフィット感は高レベルにある。
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ミッドソールをなくしたことによるロープロファイルのシルエット、シューズの内側と外側でカラーリングを変えたアシンメトリーデザインが印象的。
「カジュアルシーンにこのシューズを履くか?」という質問には多くの人が迷うだろう。ロープロファイルのシルエットはファッション上級者ならカッコよく履きこなすことができるだろうが、ナイキ フリー フライニット+のように、諸手を挙げて「ストリートで着用するのもイイ!」といいにくいのも事実。それはナイキ フリー ハイパーフィール ランがナイキ フリー フライニット+よりも高いレベルのアスリートをターゲットに開発されたシューズであることは明らかであり、まずは「自らのパフォーマンスを向上させたい」と心から願っているアスリートに履いてもらいたいという個人的な想いも無関係ではない。それほどこのシューズのパフォーマン性能は高いのである。
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