World Street Classic vol.0
2012.04.13

―2月に訪れたニューヨークは、いかがでしたか?
Poggy:個人的には、あんまり欲しい物には出会えなくて。いろいろ見ましたが想像の範囲内だったところが多かったです...。ただ、面白かったのはSOHOの3ドルで食べられるピザ屋がメチャクチャ美味しかったりだとか、セントマークス辺りで夜遅くまで営業してるロックなベルトを売ってるショップなんだけど、意外とそこでしか売ってない太いロープチェーンがあったりとか、いつも行く民族テイストのジュエリーショップが刺激的だったり。そういうニューヨーク感が改めて新鮮でした。 あとローワーイーストサイドに、ゲームセンターとか証明写真を撮るスペースだけど奥に入ると、ヴィンテージの〈スナップバック〉のキャップや〈スターター〉と一緒に BBPやタズ(Taz Arnold)のブランド〈TI$A〉を売ってたりするCOMMUNITY 54っていうショップがあって、そこは面白かったです。
―写真見る限り、面白そうなショップですね。
Poggy:あと〈エーライフ(ALIFE)〉がクローズしていたのは、パリで〈OLD ENGLAND〉が閉まっていたくらいの衝撃でした。HIPHOPは以前に比べて元気がなくなってきてるとは言いつつ、アメリカだとメインカルチャーで、若手のアーティストのスタイルが変化していました。N.W.Aのときの頃のウェストコーストスタイルをミックスしていたり、エイサップ・ロッキー(ASAP Rocky)がカッコイイんです! ニットキャップかぶって、〈ジェレミー・スコット×アディダス〉着てるのに、足元に〈バーカーブラック〉のクラシックな雰囲気のルームシューズ履いたりして、そのミックス感がスゴいお洒落だなって。
Poggy:彼が「COMME des FUCKDOWN」って刺しゅうされた〈SSUR〉のニットキャップ被ってるんです。若いラッパーが老舗のストリートブランドを身に付けてるっていうのが新鮮で。それの影響で〈SSUR〉のニットキャップを購入しました。ただ、僕はそのメッセージは嫌だったので、プレイボーイモチーフにしました、ミーハーなので(笑)。そのノリで、ヴィンテージのキングスのキャップだったり、TI$Aのレイダースのキャップも買っちゃいました。
―珍しく黒が多いですね。
Poggy:そうなんです。あんまり黒って着なかったんですが、なんだか新鮮だなって。そういった視点で見ると〈ザ・スタイリスト・ジャパン〉のアメリカ製のディッキーズとかもストライプでいいなって思ったり。
(ユナイテッドアローズ原宿本店メンズ館 03-3479-8180)
―僕も黒って全然着ないんですが、これには惹かれますね。
Poggy:あとはスーツ着て、その上に〈ワコマリア〉の黒のM-65着るのもいいかなって。頭がそのことで一杯になってしまって、帰国後すぐに購入しました。アームホール細くて、苦戦気味ですが...。
小野田:そのアームホールがキツくて、ビチっと着てるのもカッコイイですよね。なんかカンファタブル推しな時代だから、あえてギチギチで。ライダースの上にチェスターフィールドコートを着ちゃう位の勢いが大事。サイズ感も無視して、セオリーも無視して。
Poggy:ネクタイは、少し前に買った〈ユニフォームエクスペリメント〉のキース・ヘリングで、こういう黒って新鮮だなって。最近またよく身に付けてます。
小野田:思いっきり、MEN IN BLACKな気分だね。
Poggy:余談ですが、ユナイテッドアローズも初期はあまり黒を展開していなかったんです。イギリス紳士のイブニングコートの黒からの流れで、今は増えてきてます。
―そこに持参してきているのは?
小野田:〈ペルソール〉のサングラスで...
―これ終わらなそうなんで、第0回なのに...。続きは第1回からにしましょうか。