カットソーの概念を覆すブランド、カーリーのパンツコレクション。
全アイテムにカットソー素材(編生地)を使用しているという、明確な"ウリ"を持つブランド〈カーリー(CURLY)〉。以前フイナムで紹介したところ、かなりの反響がありました。というわけで第二弾。今回はパンツです。
まずはゆるやかにテーパードしたリブパンツから。
1本の針に2本の糸を通し極限まで目を詰め、低速で編み立てたオリジナル天竺素材に、樹脂や有機溶剤を使わずに新たな可能性を追求した撥水加工「NUMBER PLUS」を施したシリーズです。
このパンツ、本当に驚くくらいの撥水性で、生地の表面に水をかけると、即座に玉になるくらいなのですが、さらにすごいのが洗濯機の普通洗いで撥水性が回復するので、半永久的に撥水効果が持続するということ。製品後に後染め加工を施しており、全体的にこなれた雰囲気になっているのも特徴です。
お次は、とてもニット生地とは思えないほどのリアルな色落ち、アタリが表現されたパンツです。ジーンズの産地である児島の職人が1点1点、丁寧に手作業でアタリとヒゲを付けています。ニット生地でアタリやヒゲを出すのは生地が柔らかく難しい作業で、技術と経験が必要とされるそう。
それに加え、リベットやバックヨークなどのジーンズの特徴的なディテールをトラウザーに落とし込んだタイプです。
そして、脇のパッカリングが特徴的なくるぶし丈のパンツ。ジャケットの胸ポケットに多く見られるウェルトポケットを両サイドに配しており、さらにこれも撥水加工済み。
穿いたときにストンと落ちるシルエットで、自然な立体感を出してくれる、実に今っぽいパンツとなっています。
最後は一番ベーシックなこちら。
オーセンティックな5ポケットジーンズをカットソー仕立てで作り込んだ、ブランドの自信作。ももから裾にかけて、ゆるやかにテーパードしており、細身ですっきりとしたシルエット。
ストレッチ入りの生地は、履き心地も抜群。腰回りにはほどよいゆとりがあるので、やや落としめで履くのが美しいかと。
という感じで、今回は4パターンのパンツをご紹介しましたが、他にもまだまだ種類があります。詳しくはこちらをどうぞ。
素材に対しての真摯な作り込みは、カットソー専門の縫製工場という充実した背景によるもの。どのアイテムもカットソーで作るという、ある意味キャッチーなコンセプトは、手段であり、目的でもある。何とも面白いブランドだと思います。
The Weft
住所:東京都港区南青山6-12-10 UNITY 103
電話:03-6450-5905
営業:12:00〜20:00 木曜定休
curly-cs.com