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23 Things of BURTON SNOWBOARDS. バートンを知るための23のキーワード。 vol.12

Photo_Go Tanabe

誕生から20年を迎えた〈バートン〉の顔。

〈ナイキ〉にとってのAir Max然り、〈アップル〉にとってのiMac然り。シーンのトップを走り続けるブランドには、その発展と共に進化してきたアイコンモデルが必ず存在する。〈バートン〉にとってのそれこそ、“CUSTOM”と名付けられたスノーボードだ。

誕生したのは今から20年前の1995年。当時から〈バートン〉のトップライダーに君臨していたテリエ・ハーコンセンのシグネチャーモデルが人気を集める中でブランドは、何者にも属さない完全なオリジナルモデルの制作を目指した。コンセプトは「1本で何でもできてしまう」スノーボード。

そして、同じようにオールラウンドフリースタイルというライディングスタイルを信条にしていたデイブ・ダウニングをはじめ、多くのチームライダーの寄与により完成したCUSTOMは、どんな地形、コンディションにも対応できる理想型と相成った。以来、テリエ・ハーコンセンやキア・ディロン、トレバー・アンドリュー、ミッケル・バングといった、各時代を代表するライダーたちのパフォーマンスを支えている。

今回の取材のために、全ての歴代モデルを特別に用意してもらうことができた。冒頭の写真のように計21本が勢揃いするのは、滅多にお目にかかれない光景。

左は1996年に誕生した初代CUSTOMで、右が2016年の最新モデル。カスタマーに受け入れられやすいシンプルなグラフィックも特徴のひとつ。

特定のライダーに依存しない分、時代ごとの流行やスタイルの変化に合わせて進化してきたことが、CUSTOMが最も多様性に富み、最も人気のあるボードに上り詰めた理由といえるだろう。近年はよりパークに適したスペックが備わったほか、様々なシェイプやバリエーションで展開することで、オールラウンドボードとしての可能性を追求し続けている。

取材に立ち会ってくれた彼こそ、CUSTOMの生みの親でもあるJGことJohn Gerndt。曰く、「誕生して20年経った今でもCUSTOMが愛される理由は、常に進化を停めず、ベストな存在であり続けているから。すべての板は、CUSTOMをベースに生まれているくらいなんだ」。

ソチ五輪銀メダリストの平野歩夢も愛用。

2014年に開催されたソチオリンピックにおいて、当時15歳にも関わらず「男子ハーフパイプ」で銀メダルを獲得した平野歩夢もまた、愛用者のひとり。“CUSTOM”の文字が入ったソールが日本全国のテレビに流された結果、〈バートン〉の公式WEBサイトにはアクセスが集中したのだそう。

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