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23 Things of BURTON SNOWBOARDS. バートンを知るための23のキーワード。 vol.20

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画像提供_BURTON
Text_Yuichiro Tsuji

世界中のアスリートたちの憧れ、「オリンピック」。

たとえスポーツに詳しくなくとも、世界中の誰もが知っているスポーツの祭典といえば、「オリンピック」だ。4年に1度しか行なわれないこの世界的なイベントに向けて、多くのアスリートたちが日々汗を流し、苦しい鍛錬を積み重ねて技術を磨いている。

ウィンタースポーツを対象とした冬季オリンピックがはじめて開催されたのは、1924年のこと。フランスで開催されたシャモニーオリンピックがそれに当たる。それから74年後、1998年の長野オリンピックにてスノーボードの「ハーフパイプ(フリースタイル)」と「パラレル大回転(アルペンスタイル)」が正式種目として追加された。それは、スノーボードが世界的なスポーツとして認知を高めた証でもあった。

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その後、2006年のトリノオリンピックにて「スノーボードクロス」が、昨年行なわれたソチオリンピックでは「パラレル回転(アルペンスタイル)」と「スロープスタイル(フリースタイル)」が正式種目となっている。

世界的大舞台でメダルを獲得する〈バートン〉所属のライダーたち。

〈バートン〉が契約するチームライダーたちも、このオリンピックにて多数のメダルを獲得している。

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記憶に新しいメダルといえば、昨年行なわれたソチオリンピック「男子ハーフパイプ」で、日本代表の平野歩夢が獲得した銀メダルと、平岡 卓の銅メダルだろう。日本人ふたりが表彰台に登るのは異例のことで、それに加えて平野は当時15歳。これは冬季オリンピックの日本人史上最年少記録であり、スノーボード競技における世界最年少のオリンピックメダリストともなり、ギネス世界記録に認定されるほどの功績だった。

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また、同じソチオリンピックの「男子スロープスタイル」では、スノーボード界のルーキーであるカナダ代表、マーク・マクモリスが肋骨骨折という負傷をおいながらも、銅メダルを獲得している。

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女性ライダーも負けてはいない。アメリカ代表のケリー・クラークは、2002年のソチオリンピック「女子ハーフパイプ」にて金メダル、トリノとソチでは2大会連続で銅メダルを獲得し、合計3つのメダルを保持。その実力を世界に知らしめた。

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そして忘れてはならないのが、我らがショーン・ホワイトだ。同じくアメリカ代表として出場した彼は、2006年のトリノオリンピック「ハーフパイプ」にて、高度なトリックを次々と成功させて見事金メダルを勝ち取る。続く2010年のバンクーバーにおいても、同種目にて「ダブルコーク1080」、「スイッチダブルコーク1080」などの難易度の高い技を連発し、オリンピック2連覇を果たした。

アメリカという“国”を背負った〈バートン〉。

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ショーン・ホワイトとケリー・クラークがアメリカ代表であることは既に触れた通り。そんな彼らが身にまとうウェア、つまり代表の公式ユニフォームを制作しているのも、実は、〈バートン〉なのである。

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2006年のトリノ(左)、2010年のバンクーバー(右)、そして2014年のソチにて、3大会連続でアメリカ代表スノーボードチームの公式ユニフォームを提供した。これらの大会でショーンとケリーがメダルを獲得したのは、もちろん彼らの実力による部分がほとんどであることには間違いない。しかし、そのパフォーマンスを最大限発揮するためのサポートを〈バートン〉が行なっていた、という事実も確かなことだ。

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ソチオリンピックのユニフォームを担当した際、〈バートン〉の創設者兼CEOのジェイク・バートンはこう語っている。

「ライダーが欲しいと思うようなユニフォームをデザインすることがスノーボードカンパニーにとって重要な仕事だと考え、オリンピックのユニフォームを制作することに注力してきました。2014年のユニフォームはこれまでと同様に、世界トップレベルのアメリカ人ライダーからのフィードバックを基に作られており、“スノーボードというスポーツ”と“アメリカという国”をを可能な限り最高に表現できるようなデザイン、フィット感、スタイルを実現しています」

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その言葉が示す通り、ソチオリンピックのユニフォームとして発表されたウェアは、アメリカという国を象徴するのにふさわしいデザインだった。アンティークのキルト市で見つけたというヴィンテージのパッチワークキルトをウェアに転写し、その伝統を表現。左肩にはちょうど星条旗が構えるようになり、選手たちの気持ちを鼓舞した。

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デザイン面でクラシックを表現する一方、テクノロジーには最先端の技術が詰め込まれたところも見逃せない。ライダーたちが常に暖かくドライな状態でいられるように、アメリカ陸軍の研究開発センターで開発された新素材「DRYRIDE Vaporshellラミネート」をシェルに、「DRYRIDE Nanoshellラミネート」をパンツに採用。究極の防水性と透湿性を両立させた、最強のウェアを完成させたのだ。

上記のシェルやパンツ以外にも、キャップやグローブ、インナー類なども提供し、ライダーたちのパフォーマンスを全面的にサポートすると同時に、アメリカ合衆国という国の栄誉も背負ったのである。

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