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エシカルなライフスタイルと独特のカルチャー。
ここ日本では、おそらく“バーモントカレー”というワードを挙げればピンとくる人も多いであろうバーモント州。その中にあるバーリントンが〈バートン〉の本拠地であることは、ここまでの記事を読んだ方ならすでにご存知のはず。
とはいえ、近年特に注目を集めているポートランドのように“地産地消”“オーガニック”といったエシカルなライフスタイルや、ニューイングランド地方独特のカルチャーが根付いているにも関わらず、実際にバーリントンに行ったことがある人はほとんどいないのもまた事実。今回は、このスモールタウンの魅力を掘り下げていく。
バートンスタッフも愛する豊かな自然。
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シャンプレーン湖
前回、バートンスタッフの自転車通勤コースとしても紹介した、バーリントンのシンボルともいえる「シャンプレーン湖」。バーモント州とニューヨーク州、そしてカナダのケベック州の境界に位置するアメリカで6番目に大きな湖で、面積は実に1,269㎢。日本最大の湖である琵琶湖が670.4 ㎢と考えれば、その大きさがお分かりいただけるだろう。
ストウ
バーモント州は、“緑の山”というニックネームを持つほどの豊かな自然が何よりの特徴。そんなバーリントンのおすすめスポットとして、バートンスタッフみんなが口を揃えて挙げていたのが、彼らにとって最も身近な山である「ストウ」だ。オフィスから車で3,40分という距離も手伝って、冬場にはジェイクをはじめとする多くのスタッフがこの山でスノーボードを楽しむ。
冬場以外は車で登ることが許されているため、手ぶらで山頂まで行くことも可能。バーリントンの広大な自然を一望することができ、秋の紅葉シーズンは特に人気なのだそう。
大学都市の象徴。
バーモント大学
広大な自然がクローズアップされることの多いバーリントンだが、実は市内にいくつもの大学を有する大学都市としても知られている。その中で特に長い歴史を持つのが、シャンプレーン湖のほとり、グリーン山脈の麓に建っている「バーモント大学」だ。バーモントが州となった1791年に設立された同大学はニューイングランド地方で5番目に古い歴史を持ち、建造から200年を超える建物も多く、米国歴史遺産登録リストに掲載されているものも少なくない。1997年に地雷禁止国際キャンペーンと共にノーベル平和賞を受賞したジョディ・ウィリアムズや『シッピング・ニュース』でピューリッツァー賞を受賞したE・アニー・プルーらを卒業生に持ち、全米はもとより、留学校として世界中から学生が集まっている。
住所:South Prospect Street, Burlington, VT 05405-0160
電話:802-656-3131
街の中心、チャーチ・ストリート。
Catamount Store
前出のバーモント大学のグッズが揃うのが、チャーチ・ストリートにある「Catamount Store」。ユニークなグッズが揃うほか、ファッションアイテムとしても使えるカレッジTやパーカがたくさん。お土産に最適。
住所:46 Church St, Burlington, VT 05401
時間:10:00~18:00
電話:802-660-0868
The Vermont Flannel Company
「The Vermont Flannel Company」は、米国生産にこだわるフランネル専門メーカーの路面店。アメリカンブランドらしい土臭い色合いとやわらかな生地感が特徴で、定番のシャツ以外にもパンツや帽子、ルームウェアといった幅広いアイテムを展開している。
住所:28 Church St, Burlington, VT 05401
時間:10:00~18:00(月~木)、10:00~20:00(金)、9:00~20:00(土)、10:00~17:00(日)
電話:802-497-2433
BURLINGTON FARMERS' MARKET
1980年から続く夏の風物詩「BURLINGTON FARMERS' MARKET」。5月から10月までの毎週土曜日にシティホールパークとセントポール・ストリートで開催される屋外マーケットには、毎回90以上のスタンドが立ち並び、地元の食材やそれを使ったフード、花、アーティストの作品などを購入することができ、バーリントンの特徴でもある“地産地消”を肌で感じることができる。また2008年からは、場所を記念会館に移したウインターマーケットも開催されている。こちらは、11月から4月までの毎週土曜日開催。
住所:St Paul St, Burlington, VT 05401
時間:8:30~14:00(土)
ライフスタイルに欠かせない自転車。
OLD SPOKES HOME
所狭しと自転車が並ぶ圧巻の光景は、自転車ショップ「OLD SPOKES HOME」の店内。新車のみならず、貴重なヴィンテージバイクを修理・販売する珍しいお店で、古いもので1860年代の自転車が展示されるなど、そのコレクションはもはや博物館級。
住所:322 N Winooski Ave, Burlington, VT 05401
時間:10:00~18:00(月~土)
電話:802-863-4475
手軽に地元の味を楽しむ。
THE DOUGHNUT DILEMMA
地元の食材とハンドメイドにこだわった、揚げたてのドーナツが並ぶ「THE DOUGHNUT DILEMMA」。その日の分しか作らないため、売り切れ次第営業終了。取材滞在中もほぼ毎日、お昼すぎには完売していた人気店。
住所:55 Main St, Burlington, VT 05401
時間:6:30~15:00(火~金)、7:30~14:00(土)、7:30~15:00(日)
電話:802-540-8388
COLD HOLLOW CIDER MILL
バーモントカレーで知られる通り、バーモント州といえば“リンゴ”。「COLD HOLLOW CIDER MILL」では、その果汁を凝縮したアップルサイダーの製造過程を見学でき、味わうことができる。ちなみに、アップルサイダーとは炭酸飲料を指すのではなく、水や安定剤などが一切入っていない、正真正銘リンゴのみで作られたジュースのこと。
住所:3600 Waterbury Stowe Rd, Waterbury Center, VT 05677
時間:8:00~18:00
電話:800-327-7537
TAP ROOM at Switchback Brewing Co.
現在日本でもジワジワと注目度が上がっているクラフトビールは、実はバーリントンの名物としても有名。「TAP ROOM at Switchback Brewing Co.」では、併設のブリュワリーでつくられた、季節によって味の異なる全5種類のスウィッチバックエールを味わうことができる。
ビールグラスを乗せるために使われていたのは、偶然にも〈バートン〉の板をリサイクルして作られたボードだった。
住所:160 Flynn Ave, Burlington, VT 05406
時間:11:00~20:00(月~木)、11:00~21:00(金・土)、11:00~18:00(日)
電話:802-651-4114
よりローカル色の強いパイン・ストリート。
中心地から少し離れているにも関わらず多くのショップが並ぶPINE STREETにおいて、最も目立っていたのがこの巨大なガレージ。中にはインテリアショップやカフェ、レコードショップがあり、一際賑わっていた。
住所:377 Pine St, Burlington, VT 05401
BARGE CANAL MARKET
ミッドセンチュリーモダンをテーマにしたヴィンテージのインテリアショップ。有名無名問わず、アメリカ物とヨーロッパ物が一緒くたに並べられた空間がいかにもアメリカらしい。
時間:11:00~17:00(月)10:00~17:00(火~日)
電話:802-309-9151
MYER'S BAGELS & CAFE
早朝でもすぐ満席になるほどの人気店「MYER'S BAGELS & CAFE」。大きな釜で焼き上げられたベーグルがベルトコンベアで次々と運ばれてくる様は見ていておもしろい。ひとつ$2~というリーズナブルなプライスも人気の秘密。
時間:4:00~16:00
電話:802-863-5013
SPEAKING VOLUMES
「SPEAKING VOLUMES」では、ロックやカントリーミュージックといった王道から、日本や中国、韓国を含むアジア圏、さらにはロシアのヴァイナルレコードが揃う。奥には写真集を中心に、ペインティングやポスターの取り扱いもあり。
時間:10:00~17:00(月~土)、11:00~15:00(日)
電話:802-540-0107
伝説のライブハウス。
Nectar's
バーリントンのナイトスポットといえば、「Nectar's」が真っ先に挙がるだろう。レストラン&バーとして営業する傍らライブハウスとしても愛されていて、ロックバンドのフィッシュやグレース・ポッターが演奏していたことで世界的に有名。
住所:188 Main St, Burlington, VT 05401
時間:19:00~26:00(月~火)、17:00~26:00(水~日)
電話:802-658-4771
お問い合わせ先
BURTON
電話:03-5738-2555
www.burton.com