「UNBY」について。

「アンバイ(UNBY)」は、2013年3月にスタートした新進カンパニー。元々、バッグブランド〈マスターピース(master-piece)〉のディレクター兼デザイナーだった冨士松さんが舵をとるアットホームな会社です。プライベートバッグブランドの〈アッソブ(AS2OV)〉と〈ワイス(WISCE)〉をはじめ、フランスのバッグブランド〈コートエシエル(Cote&Ciel)〉の展開など、タフでカジュアル、そして経験に裏打ちされたデザインが人気となり、ブランドスタート直後から注目を集め、昨年、満を持して裏原宿にオープンしたお店が、この「UNBY GENERAL GOODS STORE」です。白を基調とした清潔感のある外壁、奥行きのある内観、どこか凛とした佇まいのショップは、青山や銀座に並んでいても違和感のない洒落たものです。

かばん屋っぽくないかばん屋にしたかった。

原宿のメインストリートであるキャットストリートを抜けた先に出来た「UNBY GENERAL GOODS STORE」。雑貨やアパレル、ステーショナリーなど、鞄以外のアイテムが豊富にあり、既存の”かばん屋”にはないアプローチが面白い同ショップ。その仕掛け人である、ディレクター冨士松さんが考えるショップの在り方とは。

「2014年の10月ぐらいから自分のお店を作りたいという構想がありました。ただ、いわゆるみんなが思う”かばん屋”ではなく、中身も提案したいという気持ちが強くて、なんかアメリアのガレージみたいな。鞄はあくまでもベースで、それをどういうシチュエーションで、どう使うか、何を入れるかなど、普段の生活の中にある色んなイメージを膨らませてもらえるようにしたかったんです。なので、構成としては、うちの鞄はもちろんですが、使っているシーンに合うような雑貨を仕入れて、それを分かりやすくディスプレイしています

裏原宿を拠点にした理由。

「最初はショップじゃなくて、事務所の場所探しだったんです。以前、使用していた事務所も原宿だったのですが、その事務所を出ることになって。それから方々で事務所になる場所を探していました。で、この物件を見つけて、じゃあお店にしよう!っていう感じです。特にドラマティックな背景はないですね(笑)。でも、この物件は天井が高くて中庭もあるし、夏にバーベキューとかしたら楽しそうだなぁと思っていたので、”空きます”って聞いたときは思わず弊社スタッフと握手しちゃいました」

UNBY GENERAL GOODS STOREとしての提案。

「鞄ってしょっちゅう買い替えるものではないじゃないですか。だからうちの鞄のファンになってくれた方が何回も遊びに来てくれるようなショップにしたくて。そう考えると、鞄以外のものが必要になってくるというか、もう少し日々の生活に寄ったアイテムを揃えてはどうかと思って、”アウトドア・ストリート・ライフスタイル・オンタイム”みたいなものを根底に雑貨をセレクトしています。あとは、肩肘張らないフランクなお店にしたいので、スタッフたちの接客もフレンドリーでいてほしいですね(笑)」

UNBY GENERAL GOODS STOREを構成する4つの代表的アイテム。

AS2OV CORDURA DOBBY 305D DAY BAG

「CORDURA® 305d fabric」のデイパックは、マテリアルの持つ独特の”たゆみ”がポイント。生地の裏面に通常よりも2倍 量のPU加工を施したことで、全体的に程よいボリューム感を持たせています。また、内装には起毛素材や厚みのあるクッショ ン材を採用した収納スペースを設けているので、PCなどの電子機器をしっかりと保護。さらに背面やショルダーパッドにもし っかりとクッション材を入れており、背負い心地も申し分なし。携帯や鍵等を素早く出し入れ出来るよう、ショルダーパッド にポケットも付いています。ブラックで統一しつつ、〈アッソブ(AS2OV)〉オリジナル真鍮プレートがポイントになった、 ON・OFF問わず汎用性の高いアイテムです。

SIZE:W270×H450×D140mm
¥21,000+TAX

AS2OV ATTACHMENT BACK PACK

「CORDURA®1000d fabric」を使用したバックパック。耐久性はもちろん、スパンライク調の糸を使用しており、コット ンのような風合いのナイロン生地になります。付属には、ベジタブルタンニンで鞣された染色や加工を一切施していないレザ ーを採用。もちろん内装にはクッション材を使用した収納スペースがありガジェットの保護も充実。また、フロントのポーチ はベルクロタイプで取り外し可能なアタッチメント仕様。別売りでの販売もあり、20種類の中から選べるので、付け替えを楽 しむのもまた一興。ローテクな見た目とは裏腹に、現代のニーズに合わせた機能を持ち合わせたアイテムです。

SIZE:W280×H500×D150mm
本体 ¥28,000+TAX
ポーチ(別売り)¥3,500+TAX

AS2OV CANVAS APRON

本体に10号帆布、ポケット部分に11号帆布を使用したエプロン。ポケットを小分けに多数配置したことで、収納力を高めています。カシメやホック、ネームプレートは真鍮製の〈アッソブ(AS2OV)〉 オリジナルパーツに。また、随所に採用しているレザーパーツはナチュラル感にこだわり、オイルと染料を主として仕上げた素上げタイプのものを採用。写真のようにガーデニングや日曜大工的など、野外作業に打って付けなアイテムです。

SIZE:W800×H745mm
¥9,000+TAX

AS2OV EXCLUSIVE BALLISTIC NYLON BACK PACK

タテ糸に1000d、ヨコ糸に840dの66ナイロン糸を使用した〈AS20V〉オリジナルの「CORDURA Ballistic®」生地を採用した、エクスクルーシブアイテム。タテ糸ヨコ糸それぞれ異なる規格の糸を使用することで、従来のイメージのバリスティッ クナイロンよりも程よい光沢を残した深みのある生地感を表現しています。また、付属パーツにはベジタブルタンニンで鞣さ れた環境に優しいヌメ革を採用。フロントのバックルはデザインのアクセントになるだけでなく、服などを脱着することが可 能に。素材から細かなパーツに至るまで、こだわり抜いたアイテムです。

SIZE:W250×H540×D150mm
¥26,000+TAX

ディレクターの冨士松さんってどんな人?

名前:冨士松大智
年齢:45
出身:大阪
趣味:サーフィン、むしろサーフィンのみ!
座右の銘:チャレンジ
自己紹介:鞄の問屋「井野屋」に入社後ジャパンバッグブランド〈マスターピース(master-piece)〉を立ち上げる。2013年に〈マスターピース〉を辞め、UNBY株式会社を設立。2014年原宿に自分たちの初のオンリーストア「UNBY GENERAL GOODS STORE」をオープン。現在に至る。

・鞄屋になろうと思ったきっかけ。
デザインの勉強や専門学校出身でなくても、デザインをさせてくれるという会社が鞄屋だったので。

・鞄屋になって初めて作ったバッグ。
バックパックです。〈マスターピース〉の”INDY"というシリーズで、塩縮加工したコットンキャンバスとスエードとの異素材コンビのバッグです。その生地は洋服ではよく使われている生地だったのですが鞄では使われていないものだったので、思い入れも深いですね。

・UNBYをスタートして2年、振り返ってみて。
やりたいことがあるので、それに向かってがんばっています。まだまだ"いいアンバイ"には遠いですけど(笑)

・今後の展望。
正直、あまり考えていないです。良いお話やご縁、タイミングとかにもよるのかな。名古屋でPARCOさんにすごく素敵なチャンスを頂いて実現できたのは嬉しかったですね。ただ、いつかは僕たちの本拠地である大阪にお店を作りたいと思っています。ただし、そんなに店舗は持たずに今ある店舗を丁寧にやっていきたいです。みなさんのご期待に沿えるようにスタッフ一同がんばっていきたいと思います!

UNBY GENERAL GOODS STORE

住所:東京都渋谷区神宮前3-18-23
電話:03-6328-0577
営業時間:11:00~20:00不定休
as2ov.jp