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BEDWIN & THE HEARTBREAKERS

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2012.03.13

BEDWIN & THE HEARTBREAKERS

"My Smile Is A Rifle"
 90年代の復活が叫ばれている。それはグラマラスな80年代を経て、90年代にストリートカルチャーが成熟し、若い者たちが商業主義の中で自分達の等身大を表現しようと大きなうねりを作り上げることができた時代だったからかもしれない。ヒップホップがメインストリームとして一般化し、スケートは冬の時代を経て巨大なXスポーツとして認知された。そしてロックでは最後の大きなムーブメントといえるグランジが西海岸のシアトルで生まれ、若者達が持つ焦燥感と怒りを代弁した。そしてミクスチャーロックともいわれたオルタネイティブロック。あらゆるジャンルを飲み込み、自由な形でのロックを表現したこのムーブメントは音だけでなく、ライフスタイル、ファッションにおいてもあらゆる壁を取り払った。古着のデニムに履き古したスニーカー、ネルシャツ。作られたものではなく等身大の姿。そこで孤高の音をかき鳴らしていたのがレッド・ホット・チリ・ペッパーズのギタリスト、ジョン・フルシャンテ。90年代のカリフォルニアのギター音は彼のカッティングによって生まれた。そしてバンドが商業的な成功を収めるとあっさりとその地位を捨て、一人部屋に篭りながら、完全宅録の中で、世の中の流れに媚びない完全自由の音楽を作り上げた。青空が広がるロスで、その裏にある褪せた景色や闇を収めたような心象スケッチ。そんなジョンの意思表示ともいえる曲が“My Smile Is A Rifle”。

〈BEDWIN〉が今期、2012 S/S で追い求めたのはそんな褪せたカリフォルニアの色。当時の定番だったディッキーズやスニーカーやアーミーブーツに合わせるショートパンツをスタイリングのベースに、褪せたストライプやフェイドしたカーディガンを羽織らせる独自のカリフォルニアトラッド。溢れる太陽の光、広がる海、陽気に笑うカリフォルニアの中にある闇。ジョンがギター一本で表現した時代を超越した音を服で表現する。それが“My Smile Is A Rifle”。


ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)
http://www.bedwintokyo.com/

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