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Get Ready for a Journey. ナパピリの旅支度。

2014.06.19

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ノルウェーの国旗をトレードマークに掲げ、探検家や冒険家にインスパイアされたこだわりのあるプロダクトを展開する、イタリアブランドの〈ナパピリ(NAPAPIJRI)〉。シンプルかつミニマル、時代性を巧みに捉えたデザインで注目を集める同ブランドの今シーズンは、"Indigo Explorer"、"Navigator's Journal"、"Tropical Wanderer"という3つのストーリーを設定。そして一貫して言えるのはタウンユースで機能的、かつ旅にフィットしたコレクションであるということ。ここでは、そんな〈ナパピリ〉について、3名の旅好きの検知から紐解いていきます。

Photo_Satomi Yamauchi
Edit_Jun Nakada

荒内健治

SpinCollectif TOKYO主宰。TOKYO FRISBEE PARK 総合プロデューサー。BIG THROW in JAPANプロデューサー。フリスビーカルチャーをこよなく愛し、より多くの人に広めるために日本を駆け巡る日々。現在日本をフリスビーパーク化するビッグプロジェクトを進行中。好きな漫画家は永島慎二、学生時代は彼を題材に研究するほど。
http://spincollectiftokyo.com

http://camp-fire.jp/projects/view/508

http://newacousticcamp.com

国内でも海外でもビーサン。
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-初めての海外旅行は?

「27, 28歳の時にフランスに行ったのが最初、結構遅咲きなんです(笑)。そのきっかけになったのが、ストリートでのフリスビースタイルをクリエイトした集団として有名なフランスのSPINCOLLECTIFで、そのメンバーが来日したことです。以前から彼らのことは知っていて、カッコいいことをやってるなと感銘を受けてよく真似してました。で、いつか会ってみたいと思っていたら、日本(代々木公園)に来るという情報をキャッチして。行きましたよ、代々木公園。すぐに仲良くなって、その日のうちにみんなで呑みに行きました(笑)。そしたらひょんなことから、メンバーのうちの1人が僕の家に泊まることになって、結局1ヶ月くらい一緒に暮らしてましたね」

-フランスへはその後?

「そうですね、一緒に住んでたヤツが帰ったあと、どうしても行ってみたくなって。それから何度か行きました。基本的に一気にお金を貯めて一気に休むっていう、バックパッカーみたいな考えで旅してましたね」

-なるほど、長期的な旅行だったわけですね。

「だいたい1ヶ月ぐらいです。泊まるところがホテルじゃなくて友達の家だったので、持ち物もそんなにいらないし。基本的に暖かい時しか海外に行かないので、ショーツにTシャツ、ビーサンがベースです。家を出るときも機内も現地でもビーサン(笑)。持ち物もフリスビーと2,3日分の服と本ぐらいですよ」

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-フランスのフリスビーカルチャーってどうなんですか?

「クリエイティブのクオリティがめちゃくちゃ高いんですよ。なかでも代表的なパフォーマンスのひとつが、円形にフリスビーを這わせるもので、かなり衝撃的でした。障害物のあるストリートでやるフリスビーもあるんですが、円形がとにかく面白くて、どっぷりハマってしまいましたね。フリスビーって70年代にに世界的に流行り、日本には当時、西海岸カルチャーとして入って来たんです。でも同時期に盛り上がっていたスケートボードやBMXは今でも変わらず残っていますが、フリスビーはカルチャー的にどんどん下火になっちゃって。それを今また復活させたいんですよね。だからフランスから帰ってきた後、SPINCOLLECTIF TOKYOを本格的に立ち上げて、フランスと日本を行き来しながら情報交換しつつ、フリスビーカルチャーをもっと広めるための活動をしています」

-主に何を?

「今は東京で円形フリスビーができるスポットをまとめたマップを作っています。まず最初にGoogle Earthや近代建築の写真集を見て、円形の建物がありそうな場所をチェックするんです。で、あとから自力で見に行く。だいたい700ヶ所ぐらいは回りましたね。そのうち300がいい感じで50がベストスポット。去年はひたすら回るだけだったので、今年はちゃんと遊び尽くそうと思っています。自分の足で全部回るので、ある意味旅に近いかもしれないですね。とにかく東京を早く完成させつつ、マップの規模を日本、世界へと広げていきたいなって」

-なかなか終わりの見えない旅ですね(笑)

「とんでもないクジを引いてしまったなって(笑)。でも、最近SPINCOLLECTIFがドイツにもできたし、どんどんフリスビーカルチャーが盛り上がってきているのを感じます、もちろん日本でも。だからみんなで協力してやれば楽しいし面白そうだなって。完全にフリスビー中毒ですね」

-フリスビーが良いコミュニケーションツールになってますね。

片言の英語でもフリスビーやってれば友だちできちゃうみたいな、サッカーと同じですよ。どこの国でも同じことが言えると思います。実はフリスビーが誕生してから、これまでに世界で2億枚以上売れてるんです。"ドラクエ"や"ストⅡ"も世界中で1億本ぐらいしか売れてないのを考えると面白くないですか。まだまだ伸びしろのあるカルチャーだし、みんなこの面白さに気付いてないだけだと思っています」

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-旅の醍醐味をどこに感じていますか?

「知らない土地に行くとテンション上がるんですよ。とくに海外がそう。日本は言葉が通じるので生活様式が違っても感情の共有はできるけど、海外は言葉も分からなければ切符の買い方さえ分からないじゃないですか。経験値をゼロにする感覚、ワクワクするんですよね。今まで色んなことに首を突っ込んできて行き着いたのがフリスビーだったので、そこに円形があれば行かないとって思うし、それが自分を突き動かす原動力になっている部分はあります」

-フリスビーが自分を生かしてくれていると。となると服選びはかなり大雑把?

「ショーツにTシャツにビーサンですからね(笑)。ファッションも好きなので、何でもOKというわけじゃないですが、気に入った服はずっと着ますね。新しいものに袖を通すワクワク感も分かるけど、ずっと着て来て感じる"馴染み感"には代え難いなと。そういう意味では、今日僕が着ている〈ナパピリ〉の服にも同じ匂いを感じるというか、良い意味でくたっとしていてストレスなく着れるなって思います。ちょっと色褪せたようなTシャツなんかまさにそうです。僕みたいにストリートやフェス、アウトドアが好きな人にこそ似合いそうなコレクションだと思います」

-フリスビーと出会ったことでライフスタイルが変わりましたね。

「フリスビーを生業として、ずっと積み重ねて来たことがやっと形になってきたので、これからどんどんアウトプットしていくつもりだし、何より自分が一番楽しみです。期待していてください!」

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ジップアップスウェット:〈ナパピリ〉¥19,425
ショーツ:〈ナパピリ〉¥12,500
他本人私物

荒内さんの旅の必需品。
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①フリスビー
②SPINCOLLECTIFのオリジナルTシャツ
③NIKEのスニーカー
④iPhone
⑤Zoffの眼鏡
⑥握力鍛える道具
⑦ネイルディレイ用ボタン
⑧カッター
⑨除光液
⑩SONY NEX5
⑪フリスビーの原型(灰皿)
⑫手首を鍛える道具
⑬Timberlandのパッカブルスニーカー
⑭FREE STYLE MAGAZINE
⑮RICOH THETA(360°撮影出来るカメラ)
⑯1ヶ月で読む本
⑰NATAL DESIGNのパンツ
⑮Patagoniaのフリースジャケット

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