HAICARA is debut 望月唯が踏み出すオルタナティブな一歩。
2013.07.12

スタイリストとしての活動を軸に、自身でもブランドを展開するなど、様々なクリエイションの形を模索してきた望月唯氏が、この度新たなショップ「ハイカラ(HAICARA)」をオープンさせました。独自の美学と世界観を持つ望月氏が、このタイミングでどんなショップを作り上げたのでしょうか。
Photo_Yuichiro Noda
Edit_Ryo Komuta
-まず「ハイカラ」における望月さんの立ち位置ってどうなるんでしょうか?
望月唯(以下望月/敬称略): ディレクターという感じですね。〈ハウル(HOWL)〉をフルラインナップで揃えつつ、その他にも僕が気になるブランドを色々と取り扱っています。
-いつぐらいから準備してたんですか?
望月: 実は一年ぐらい前から動いてたんですよね。でも、なかなかいい物件が出てこなくて。。
-〈ハウル〉は何年目でしたっけ?
望月: 今年で4年目ですね。
-この場所は〈リコ(RICO)〉の初めのお店の、かなり近くですよね。
望月: そうですね、全くの偶然なんですけどね。。このあたりは元々好きではあるんですが、最初は別の場所に出店しようかなーなんて思ってたぐらいなんで(笑)。
-そうなんですね(笑)。お店の内装はどんなイメージなんですか?
望月: 「SOUVENIR OF THE CIRCUS」っていうのがテーマで、つまりサーカス小屋の土産屋さんなんですけど。試着室をサーカスのテントで作ったりして、ちょっと不思議な感じにはしてますね。
-それにしても、〈ハウル〉もこうして一度にまとめて見られるのは、やっぱりいいですよね。
望月: そうですね。あとは、知人友人のブランドなんかも結構置いていて。
-望月さんが着ているのは?
望月: これは〈アンダーカバー(UNDERCOVER)〉と作ったやつですね。ジョニオくんとなんかやりたいなって話をしたときに、〈ハウル〉で展開してた、スウェットの後ろにシャツがくっついてるアイテムをベースにして作ってもらいました。そのままじゃなくて、古着のTシャツを使ったり、ポケットも付けてくれたりして、〈アンダーカバー〉なりにアレンジしてくれて。すごく気に入ってますね、これは。
-壁にかかってるTシャツも、かなりかっこいいですね。
望月: これは神山(隆二)くんのなんですけど。すごく人気があるんですよね。リメイクって色々あると思うんですけど、彼はとくにセンスいいなって。
-なるほど。ちなみに最近の〈ハウル〉はどんなイメージで作ってるんですか?
望月: 基本コンセプトとして、自分はやっぱりミクスチャーカルチャーが好きなので、アメカジも好きだし、イギリスもヨーロッパも好きだし。色々なものが混ざった無国籍な感じにしたいというのは変わってないですね。「不思議な感じですね」とか「独特ですね」とかよく言われるんですけど、それは間違ってないというか。
-確かに何系ってくくれる感じではないですよね。
望月: そう。どうせ作るなら、何にも似てない感じにはしたいなとは思ってますね。昔よりはちょっと大人っぽくなってきたかもしれませんが。
-それはどの辺ですか?
望月: 今までは20代前半ぐらいのお客さんをイメージして作ってたんですけど、ある時だんだん自分が着たいなって思う服と離れてきてしまったなと感じて。ちょっと方向を調整したというか。
-ブログでも、ジュンスカの方がお店に来てくれて、って書いてましたね。
望月: そうそう。(宮田)和哉さんも来てくれましたね。お付き合いのある俳優さんとかミュージシャンとか、そういった僕と同年代くらいの、大人な人たちが来てくれるのは嬉しいですね。
-ということは、最近は〈ハウル〉を着ることが、、
望月: そうですね。多くなりましたね。とくに今シーズンは自分でも納得できる服がたくさんあって。コラボものも多いんですけど、やっぱりそれぞれクオリティが抜群に高いんですよね。
-宮下さんとのやつとか。
望月: そうですね、宮下(貴裕)とか信國(太志)くんとか。あと個人的にすごく注目してるのが、〈インダストリアル カテゴリー(INDUSTRIAL CATEGORY)〉というブランドのデザイナー横塚(和幸)くん。
-はい。
望月: ロンドンの〈マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)〉でずっと修行してて、今は〈フレッドペリー(FRED PERRY)〉のデザインをやってる子なんですけどね。すごくいい洋服を作るんですよ、ホントに。
-なるほど。ちょっとチェックしてみます。