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PRIVATE WHITE V.C. 「メイド・イン・マンチェスター」という誇り。

2013.11.12

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〈プライベート ホワイト V.C.(PRIVATE WHITE V.C.)〉というブランドを知っていますか? イギリス・マンチェスターで創業した歴史あるファクトリーにルーツを持つこのブランドは、デザイナーにニック・アシュレイ氏を迎えて2010年秋冬よりスタート。伝統的な産業都市であるマンチェスターでの生産にこだわりながら、機能的で高品質なウェアを発表しています。昨年秋冬より同ブランドの取り扱いを始めた『インターナショナルギャラリー ビームス』のメンズディレクター服部隆さんに、ブランドの魅力やおすすめのコーディネートを聞きました。

Photo:Kentaro Matsumoto
Text_Issey Enomoto
Edit_Hiroshi Yamamoto

ニック・アシュレイが描く「メイド・イン・マンチェスター」。
ff_private_white_sub1.jpg 服部 隆 『インターナショナルギャラリー ビームス』メンズディレクター
1971年生まれ。学生時代、洋服好きが高じてビームスにアルバイトとして勤務。卒業後の1997年、ビームス入社。以来、ビームスひと筋16年。現在は『インターナショナルギャラリー ビームス』レーベルのメンズ部門のディレクターを務める。

-服部さんはどのようなきっかけで〈プライベート ホワイト V.C.〉と出会ったのでしょうか?

「最初に知ったのは展示会だったのですが、そこで見た洋服のデザインやディテールが、どうも過去にも見たことがある気がして。聞けば、ニック・アシュレイ氏がデザインを手掛けているとのこと。それで合点がいきました。ああ、やっぱりあのニック・アシュレイ氏によるものかと」

-ニック・アシュレイ氏について詳しく教えてもらえますか。

「ニック・アシュレイ氏はファッションデザイナーとして有名なローラ・アシュレイ氏の息子さんで、〈ケンゾー〉〈トッズ〉〈ダンヒル〉といったファッションブランドのデザイナーとしてキャリアを積んだ後、自身の名を冠したブランド〈ニック アシュレイ〉を立ち上げた人物です」

-『インターナショナルギャラリー ビームス』で〈プライベート ホワイト V.C.〉を取り扱うことになった決め手は何だったんでしょうか?

「〈ニック アシュレイ〉は1994年頃にビームスで取り扱っていて、僕自身ビームスでアルバイトをしていた学生時代に着ていた思い入れのあるブランドでもあります。そんな経緯もありながら、"メイド・イン・マンチェスター"にこだわり続けるというブランドとしての背景、そしてそこに裏打ちされた作りの良さに惹かれ、『インターナショナルギャラリー ビームス』で取り扱うことを決めました」

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実際に服部さんが所有している〈ニック アシュレイ〉のコート。
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『インターナショナルギャラリー ビームス』で取り扱っているラインナップがコチラ。
『インターナショナルギャラリー ビームス』で取り扱う理由。

-服部さんが考える、〈プライベート ホワイト V.C.〉の魅力とは?

「華美ではないけれど機能的で、質実剛健なところですね。良い意味で洗練されすぎていなくて、粗野な部分さえも逆に味になる。そういった作りの良さはイギリスのブランドならでは。デザインはオーセンティックなので、10年、20年と長く愛用できると思います。僕自身、20年近く前に着ていた〈ニック アシュレイ〉のコートをいまでも大切にしています」

-約20年前のものとは思えないほど状態が良いですね。

「ものが良くないとこうはいきませんよね。余談ですが、昨年ニック・アシュレイ氏が来日したとき、〈プライベート ホワイト V.C.〉はミネストローネのようである、と本人が話していました。トマト、にんじん、じゃがいもといったそれぞれの素材は無骨だけれど、それらが渾然一体となって溶け込むことで、ひとつのいいものができる。そういったところは『インターナショナルギャラリー ビームス』と相通じるものがあると」

-なるほど。ちなみに『インターナショナルギャラリー ビームス』において、〈プライベート ホワイト V.C.〉はどのようなポジションなのでしょうか?

「『インターナショナルギャラリー ビームス』ではハイエンドのファッションブランドを中心に取り扱っていますが、一方でその対極にあるような、地域に根差した歴史あるブランドも意識的に取り扱うようにしています。"メイド・イン・マンチェスター"にこだわる〈プライベート ホワイト V.C.〉は、まさに後者。そういったブランドは今後も大切にしていきたいですね」

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