TALKING ABOUT TOKYO ウンベルト・レオンが語る「TOKYO」。
2012.10.29

セレクトショップ「オープニングセレモニー」の創始者の1人であり、現在は〈KENZO〉のクリエイティブディレクターも務めるウンベルト・レオン。Pittiのゲストデザイナーとしても招待を受けるほど、昨今のファッションシーンにおいて最も注目を集める彼が感じる「東京」とは。「オープニングセレモニー」の日本上陸3周年のパーティに合わせて来日したウンベルト・レオンにインタビュー。
Edit_Hiroshi Yamamoto
とにかくトレンドに敏感にオリジナリティもある、それが東京。
ーまずは最初に東京に来た時期と目的を教えてください。
ウンベルト:2006年です。目的は特にありません。もともと興味のある場所の1つではあったので、プライベートでアジア各国を回っているときに立ち寄りました。
ー初めて訪れたときはどんな印象を持たれましたか?
ウンベルト:イメージ通りの部分もありましたし、新しい発見もたくさんありました。
ー新しい発見というのは?
ウンベルト:古き良き時代の面影がたくさんあることや、エリアごとのファッション的な趣向も含めて特性など、様々な発見がありましたね。
ーそもそも東京に対してはどのようなイメージをお持ちでしたか?
ウンベルト:僕のまわりには日本のことをよく知る友人がたくさんいたので、"サイバー都市東京"的なイメージは持っていませんでしたよ(笑)。いろいろ話を伺っていたおかげで、過度な期待をすることなくフラットな気持ちで楽しめたのかもしれません。
ー訪れる回数が増えるにつれて、違う部分も見えてくると思うのですが。
ウンベルト:ファッションに関して言えば、とにかくトレンドに敏感だと思います。早いし、取り入れ方も巧くて、オリジナリティもある。それでいてオーセンティックな文化に対しても、きちんと敬意を払っているように感じます。