その名は「ナイキ エア フォース 1 ウルトラ フライニット(NIKE AIR FORCE 1 ULTRA FLYKNIT)」。エア フォース1史上最軽量となる本作最大の魅力はその軽さです。しかも、1982年に登場したバスケットボールシューズのオリジナルモデルの約半分。通気性抜群のナイキ フライニットアッパーを採用したことで劇的に軽量化しています。もちろん、エア フォース1ならでのデザインもしっかりと継承。ここでは、そんな「ナイキ エア フォース 1 ウルトラ フライニット」誕生までの軌跡を辿っていきます。
「エア フォース 1」ってどんな靴?
バスケットボールをルーツに誕生した「エア フォース 1」の登場から34年。色、シルエット、素材、作り方など、これまでに作られたバージョンは優に2000を超え、もはやストリートカルチャーにおけるファッションアイコンとして知られるまでになりました。今では〈ナイキ〉のフットウェアの中で最も認知度の高いシューズのひとつとされています。さらにもうひとつ、「エア フォース 1」の基本的なデザインには、今後さらなる名作を生み出すための余地(可能性)が多分に含まれています。
何より「エア フォース 1」が他のスニーカーと一線を画す理由は、バスケットボールに初めてエアを搭載したり、足首の安定性を高めるためのストラップを採用したこともありますが、やはり世界中のコミュニティに愛されたということに尽きます。バスケットボールシューズという枠に捉われず、数え切れないほどのモデルを生み出し、クチュールデザイナーからミュージシャンに至るまで、あらゆるジャンル、コミュニティに広がり、34年の時間をかけて確固たる地位を築いてきました。その片鱗を垣間見ることができる記録がこちら。特徴的なDNAはそのままに、少しずつ時代性を反映させ変化を遂げてきたことが分かるはずです。