世界にひとつだけのベレー帽。
トークショーの翌日に行われたのが、〈ポータークラシック〉専属のお針子さんと一緒に、自分だけのベレー帽を作るワークショップ。克幸さんと玲雄さんも助手として参加した本イベントは、ベレー帽をキャンバスに見立てて、縫ったり、切ったり、描いたり、貼ったり、自分の好きなようにカスタム。カスタムツールもプリントから刺繍、ワッペン、バッジ、ペイント、パッチワーク、シルクスクリーンと豊富に揃っており、アレンジの幅は無限大です。ちなみにワークショップ自体はこれまでにも何度か行ってきましたが、ベレー帽は初めての試みだそう。「ベレー帽って画家が被るものと思っている人が多いと思うんですが、実はスペインとフランスの国境にあるバスク地方の農民が、日よけや風よけなどの実用品として被っていたのが最初とされているんです、男性も女性も子供もみんなね。で、その後、軍や上流階級にも広まって。だから画家が好んで被るようになったのは比較的新しい出来事なんです。農民から軍隊、貴族まで、分け隔てなくベレー帽を取り入れている。それって被り方に縛りがなくて、誰にでも合う奇跡的な帽子ってことだと思うんですね。はい、これでみんなベレー帽が好きになったでしょ?(笑)」とイベントが始まる前に克幸さんが語っています。そしていよいよワークショップがスタート。開始直後はみなさん和気あいあい話しながら作っていましたが、30分ほど経過すると完全に没頭。真剣な顔つきに変わって無言で黙々と作業しているみなさんを見て、克幸さんもご満悦の様子でした。

とにかく行ってみてください!
ヨーロッパ、なかでもフランスなどの地方都市に行くと、個人で運営している素敵なブティックが多いと聞きます。店を構えるオーナーのテイストが存分に感じられて品揃えも独特。国を超え、テイストを超え、本当にいいモノだけが集められた唯一無二の空間。「Porter Classic 金沢」は、まさにそんなショップと言えるのではないでしょうか。アイテムはもとより、その背景にある付加価値に対して徹底したこだわりを持つ坂矢さん。お客さんと服について語る時間を共有し、その上で相手の手に渡ったアイテムは、きっと”特別な”意味をもつ逸品になるはずです。お近くにお住まいの方はもちろん、新鮮な出会いを求める人こそ、是非足を運んでみてください。目指して行くだけの価値が「Porter Classic 金沢」にはありますよ。

Porter Classic Kanazawa
住所:石川県金沢市堀川新町3-1 FORUS 1F
電話:0762-93-3502
www.porterclassic-kanazawa.com