—みなさんにお聞きしたいのですが、バイヤーとしてこの商品を店舗に置こうと決めたのには、どのような理由があるのか教えてください。
木村:ロフトマンの場合は、2800円っていう値段に対してクオリティが高いというところが一番のフックになっています。日本製でシルエットもきれいで肌触りも良い。あと、筒状のパッケージのデザインも、お客さまの目にとまりやすくて良かった。ヴィジュアル面での訴求方法がしやすいというのもひとつの理由です。
永原:パッケージでも訴求ができるというのは、魅力的ですよね。ロンハーマンでは、このパッケージにショップのステッカーを貼ってディスプレイしているんです。あと、Tシャツの〈ヘインズ〉のネームの下にもロゴを入れています。うちのショップを好きでいてくれているお客さまが気に入って、そして喜んでもらえれば、という思いからそうさせていただいてます。
—なるほど。
永原:あとは、〈ヘインズ〉のような定番ブランドのアイテムをお店に置きたかったというのもあります。従来の物の良さもありますが、せっかくであれば、進化した〈ヘインズ〉を置きたかった。だから、すこし新鮮味のあるアイテムを探していて。そんなときにこの「Japan Fit」を見つけて、すごくいいな、と思ったのが理由ですね。
—三越伊勢丹では、アンダーウェアとラウンジウェアの売場でお取り扱いしているんですよね?
松矢:そうです。多種多様なブランドのアイテムを取り扱いする中で、このアイテムのようにシンプルできれいめな印象の天竺編みのTシャツって意外と少ないんですよ。「Japan Fit」以外に、ロゴが入ってなくて、サラッと着れて簡単に洗えるものを店内で探してみたんですけどわりと少なくて。
—そうなんですね。
松矢:たとえば仕事から家に帰ったときにTシャツへ着替えると思うんですが、そこで高級なアイテムを着るのはもったいないし、かといってヨレヨレのものを着るのもなんだかしのびない。そんなときにこの「Japan Fit」がしっくりくるんですよね。もちろん、これを着たまま外に出ても大丈夫ですし。そういった多様性がありながら、コストパフォーマンスが非常に高いというのは、取り扱わない理由を見つけるほうが逆に難しいです(笑)。
木村:あと、カラーバリエーションを「白」と「黒」だけに絞っているのも潔くて、バイヤーにとってはありがたかったですね。というのも、ポケTや、Vネック、クルーネックと、モデルのバリエーションがたくさんある中で、さらに色展開も豊富だと選ぶ方は少ししんどいんです。つまり、どれをお店に置こうか迷ってしまうんですよ。それをお客さま目線に置き換えても、同じような現象が起こりますよね。たくさんの物で溢れる現代で、シンプルな選択肢しかないというのは、逆に武器になると思いますね。