1969世代が生み出す、変化球の先に。
—秋山さんは次世代というか、お客さんとか下の世代の人たちってどうみてますか。
秋山:ええ!?あんまりそういうこと考えてないかな。意外とけっこう自分のことしか考えてない。
(一同笑)
秋山:自分が、楽しくするにはどうするか。そこしか考えてないかも…。
内田:秋山さんはそれがいいよね。ちょっとおっぱいが減ってきたりしたら、どうしたの?って言うかも(笑)。
中島:アッキーの場合はもう完全に自分のやりたいことをやってるからね。ちゃんとお客さんもついてるのがすごいよね。
内田:なかなかこれ(ポルノ壁面コラージュ)バックに立てないですよ(笑)。
内田:ここ、小学生通る?
秋山:商店街ですからね。
中島:ある意味これ、アッキーじゃないとやれないのよ。
—子供の頃だったらたしかにビビるかもな~。
秋山:小学生と中学生逃げちゃうもんね。話しかけたら、ワ~って。
—そうっすよね。
秋山:僕、商店街の組合会長さんに、ちょっとご意見いただいたことがあったんですよ。
中島:あら。
秋山:大丈夫なの?つって
中島:ああ~。
秋山:モロじゃないから大丈夫だとおもいますよって。
内田:時代だね。たしかにね。タモリ倶楽部もCGになったっていうしね。
秋山:CGなくなりました。戻りましたよ。
—あのオープニングのおしり?
秋山:ですです。あのおしり。でも中島さんのお店もそうですよね。好きが決まっているので、それをどれだけ貫けるかですよ。ここまで来たら。
中島:いろいろみてきちゃって、これでいいのかなとも思うんだけど。やっぱりそういう貫くところがないとお店って色が出ないとおもうんですね。
内田:人口が前後左右、上も下も多かったのが大きいかもね。超豪速球投げる人みちゃったら、かなわないなあ、って思っちゃう。変化球投手、変化球投手ってね(笑)。
中島:そう。ちょっと変わった球を投げないとさ、生きてけない。まっすぐだけならよっぽど速くないと無理だな。200キロぐらい投げないとね(笑)。
内田:お店の子に話すんですけど、オレ中2のときに数学のテストで0点取ったんですよ。真剣にやってんのに。そしたら後ろに200人くらいいたんですよ。0点が。
—すげー!
内田:で、あ、俺大丈夫かも!と。0点とっても、ビリじゃないんだと思っちゃったんすよ。てことは何をやっても平均値なんですよ。
中島:何をやっても全然気にならない時代(笑)。
内田:そう、その世代は。
中島:いまはヤバいんだけどね。
内田:ほんとに突拍子のないことをやっても、何人かいるんですよ。そういうやつ。
秋山:突拍子もないことがさらにかぶってくる。
内田:そう、かぶる。
—きた!きたきた答えきた!
内田:きた?俺の0点の話で?
—いま、1969がわかった気がします!
内田:あの頃は順位が発表されてたんすよ。ああ、オレ偏差値24なのか…って。 でも全然ギリじゃなかったんすよ。いちばん取るって大変だし、正攻法じゃいちばんは取れないことに気づいた。
—「思い切り」やったところで他にもまだまだひとが山盛り存在してる。だから自分ひとりが何かをやったところで気にもされない。いま、何かを思いっきりやっちゃうと、SNSも含めて周囲の目が気になってしまう。1969世代は「別にオレなんかが何かやらかしても全然大丈夫だ!」みたいな振り切るパワーがすごいんじゃないですか?
中島:よっぽどのことしない限り目立たないよ。
—てことですよね。いまだとすぐ目立つじゃないですか。ひとが少ないし。
中島:いまの子たちは逆に、そんな風にもやらないんじゃないかな、たぶん。
—いまはたとえば同じ格好をすることに安心感をおぼえたりするわけだし。
内田:日本でも、向こうのものが簡単に手に入るから、わざわざアメリカに行きたいともおもわないだろうしね。ほんとに日本はなんでもあるから。それは先人たちががんばってきたおかげでもあるでしょうけど、ちょっとつまんない部分もありますよね。