Barbour × Journal Standard TRISECT
創業120年以上を誇る老舗ブランドながら、いまだにフレッシュな印象を持ち、毎年のように様々なブランドやショップから別注アイテムが登場するブランド、そう〈バブアー(Barbour)〉の話です。
元々、生地商だったジョン・バブアーが過酷な環境で働くサウスシールズの水夫や漁師、
港湾労働者のために、柔らかく防水性が高いオイルドクロスを使用したジャケットを作ったことがブランドの始まり。
1987年に英国御用達の証であるロイヤル・ワラントを3つすべて受けることとなり、イギリスの代表的ブランドとなりました。ファッションのために生まれたわけではないプロダクト特有の無骨な色気というのが、この〈バブアー〉にも当然のように備わっており、そのへんが長きに渡って支持される理由なのかなと。
数あるモデルの中からチョイスされたのは、胸元にウォームポケットでなくフラップポケットがついていた、初代ディテールを採用した「ビデイルSL」。朴訥でそっけないビジュアルはどこか今日的で、2014年の今着るにふさわしいミニマリズムをたたえています。
今回は、通常は別売りであるフードをセットにして、裏地をカモフラ柄でアレンジ。土台ではなく、ちょっとしたディテールに睨みを利かせるやりかたは、先に紹介した〈ラベンハム〉と同様、ひとつの正しい別注の形と言えるのではないでしょうか。¥53,000+TAX
INVERTERE ×Journal Standard TRISECT
ここ数年、ショート丈でタイトなフォルムのアウターが猛威を振るい、ロング丈でたっぷりめのアウターは肩身の狭い思いをしておりました。ずいぶん長く続いたその流れは去年くらいから少しずつ変化の兆しを見せ始め、あれよあれよとロングのコートが復活なんていうのが、今の状況なのではないでしょうか。
そうした流れからすると、今年“往年系”のダッフルコートを身にまとうのは、極めて正しい選択であると考えます。今季「ジャーナル スタンダード」がチョイスしたのは、1904年、アーノルド・パーキン氏とその兄弟がイギリスでスタートさせた「The Invertere Coat Company Ltd.」の逸品でした。
高品質で英国的クラシックなスタイリングで知名度を上げ、世界中に愛されるブランドとなった〈インバーティア(Invertere)〉。英国150年の歴史を持つ「マリリュース社」のマリリュース ファブリックを使用し、趣のあるダッフルコートを制作しました。
こちらの別注ポイントはフードを脱着式にしているということ。ダッフルコートなのにフードが外すことのできるという、ありそうでなかった変わり種の仕様となっています。
また、細みの作りながら、中にジャケットが着用してもストレスを感じない作りで、ウール100%の柔らかい質感の生地が着心地の良さを支えます。一見重厚な雰囲気ですが、着てみるとまったく違った印象を持つコート、というわけなんです。¥95,000+TAX
Paraboot For JOURNAL STANDARD
何度目かのブームを迎えているフランスの名シューメーカーブランド、〈パラブーツ(Paraboot)〉。念のためこのタイミングで、一応歴史をおさらいしておきましょう。1919年にレミー・リシャール・ポンヴェールにより設立され、ブラジルのパラ港から輸入された天然ラテックスを使用したシューズを作成したことから、“パラブーツ”と命名されました。
〈パラブーツ〉の魅力のひとつに、ラインナップの幅の広さがあります。ある人にとってはビジネスシューズのブランドであり、またある人にとってはアウトドア界隈で履くシューメーカー。そのどちらにおいても高品質なプロダクトを世に送り出しているわけで、多くの業界にて〈パラブーツ〉という名前は、高品質とイコールの概念として扱われているのです。
今季「ジャーナル スタンダード」では、ブランドの代表作でもある「MICHAEL(ミカエル)」と「REIMS(ランス)」2型でオーダー。ご覧の一足は「ミカエル」ですね。アッパーを悪天候でも対応できるスコッチグレインレザーに、そしてノーズを従来のアザラシでなく、ポニーヘアーにアレンジしています。
するとどうでしょう。上品な印象はキープしつつも、どこか山靴的なタフさが立ち上がってきたのではないでしょうか。ジャケパンにもベイカーパンツにも抜群の相性を発揮するユーティリティシューズの誕生です。¥62,000+TAX
Schott N.Y.C × JOURNAL STANDARD
これまでご紹介してきた別注シリーズの中で、もっと大々的なアレンジが施されているアイテムがこちらです。創業100年を超える、泣く子も黙るアメリカブランド〈ショット(Schott )〉のミドル丈メルトンコートを大胆にもレザースリーブに。
脇下の作りなどは、ブランドの大定番であるライダースジャケットの作りを活かした仕様となっており、異なる要素を巧みに掛け合わせている印象です。そもそもこうした思い切ったアレンジを、本家本元のブランドで行うというのが粋ですね。それだけでまず一本太い筋が通る気がします。
別注するにあたりサイズスペックも細かく調整し、どちらかというと豪快で無骨な印象があった従来のコートが、なにか新鮮な表情に生まれ変わっています。〈ショット〉のようで、〈ショット〉でない。でも、よーく見ると〈ショット〉という実に奥ゆかしいたたずまいとなりました。
創業者のアービン・ショットは1999年に99歳で亡くなりましたが、世代交代が行われ、現在は孫であるローズ・ショットが4代目の社長に就任。古き良き時代のモノ作りのスピリッツを現代に受け継いでいます。こうして今日も、新しいプロダクトを生みだすことができることに感謝したいですね。¥59,000+TAX
BUTTERO × JOURNAL STANDARD
〈ブッテロ(BUTTERO)〉と聞いて、レザーブーツをまず第一に思い浮かべる方が大多数かと思います。もちろんブランドの主軸であることに疑いはないのですが、ブーツブランドという認識で終わってしまうには、あまりにレザーアクセサリーのクオリティが高すぎます。
それもそのはず、イタリアのサンタクローチェでなめされるナチュラルタンニングの皮革と高い加工技術は、ブーツだけではなくアクセサリーにも惜しげもなく注ぎ込まれているわけで、一度手に取りそのかぐわしい革の香りをかいでいただければクオリティの高さを実感していただけるのではないでしょうか。
素材である皮革を大切にしたカントリーテイストな製品づくりを信条とし、加え過ぎないデザイン、過剰なデザインはしないという考えは、いい意味で無味無臭でアノニマスな雰囲気を醸し出すに至っています。
「ジャーナル スタンダード」でも毎シーズン好評を得ているアクセサリーシリーズ。インラインの型をベースに、レザーのパターンをオリジナル仕様にオーダーし、他のショップでは見ることのできない、新鮮な風貌と相成りました。ただ、その中でもオーセンティックなルックスは崩すことなく、広く万人に受け入れられる裾野の深いプロダクトに仕上がっています。プレゼントなんかにも最適なのでは。カードケース 各¥12,000+TAX、2つ折ウォレット 各¥23,000+TAX、ラウンドジップロングウォレット 各¥32,000+TAX、スナップボタンロングウォレット 各¥31,000+TAX