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ジャーナルスタンダードというヒト・モノ・コト。JOURNAL STANDARD SERIES COLUMN VOL2_EXCLUSIVE ITEM

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オリジナルアイテムを紹介した前回に続き、今度はセレクトショップの醍醐味の一つでもある「別注」にスポットライトを当ててみます。コラボレーションする同士が、お互いWINWINの関係になるべく丁寧に仕込まれたアイテムの数々。単純に物欲が刺激されるアイテムが豊富にそろいました。「ジャーナル スタンダード」の別注自信作、ご覧ください。


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LAVENHAM × JOURNAL STANDARD
1969年に英国のエリザベス女王に仕える女官であったミセス・エリオットによって 設立された、ご存知〈ラベンハム(LAVENHAM)〉。その歴史は馬用のブランケット、ホースラグからスタートしました。従来のジュート麻ではなく、ナイロン生地をキルティング加工にしていることで軽くて保湿性に富み、値段も従来のものより安かったことから大人気に。今、〈ラベンハム〉と聞いてすぐに頭に思い浮かぶキルティングジャケットは1972年にできたものでした。
今回「ジャーナル スタンダード」では、上から羽織ってもジャケットの裾が見えないくらいのハーフロングの丈感、かつ細みのシルエットで、いまや定番となりつつある「DENSTON」をベースに別注をしています。元々の形に対して、コンビパターンをオーダー、生地・カラー・配色など細部に至るまでをディレクションし、トータルでシックな風合いを醸し出すアイテムに仕上がりました。
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この手のド定番アイテムは、派手なアレンジを仕掛けるよりも、それこそ気持ち的にミリ単位の調整で、時代の風化に耐えうるものを作るほうが正解だと思っており、その意味ではかなり間違いのない別注なのではないでしょうか。
ちなみに、〈ラベンハム〉というブランド名はイギリスのロンドンの小さな村の名前からとられています。ご存知でしたか? ¥68,000+TAX

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ALLTERRAIN × JOURNAL STANDARD
この冬、日本のダウン市場を間違いなく席巻するであろう、〈デサント(DESCENTE)〉発のアーバンライン〈オルテライン(ALLTERRAIN )〉。そのブランド名に聞き覚えがなくても、“水沢ダウン”という言葉は聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
岩手県水沢にあるデサント水沢工場だけで作られる“水沢ダウン”は、国内生産の最新技術を用いて、ステッチが無いため(シームレス)防水機能が強く、悪天候下の中でも着用できる画期的なダウンジャケットなのです。
ご覧になっていただければわかるかと思いますが、必要な機能だけを選び抜き、装飾としてのデザインを徹底的に排除、本当に必要なパーツのみを残し、美しくミニマルなプロダクトを形成しています。
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表地には、高級コットンで高機能素材として広く名を轟かせるベンタイルコットンを使用。シャリシャリでも、ヌメヌメでもない独特の肌触りはテクノロジーとクラフトの中間を表現したかのようなたたずまいです。
ちなみに「ジャーナル スタンダード」がどこを別注したのか。この漆黒のブラックカラーそのものがアレンジポイントでした。よりストイックに、男っぽくキメるにはこの色しかありません。¥120,000+TAX

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MICHAEL ROSS × JOURNAL STANDARD
10月に入りあっという間に日が短くなり、朝晩が冷え込んでくると、機能的だけではなく、見た目にも暖かくなるアイテムを身につけたくなるのが人情というもの。ジャガードニットというのは、見た目あったかの代表的なアイテムだと思うのですが、いかがですか? 異論は認めます。
今回ご紹介する逸品は、英国のニットウェアメーカー「オリジナル・ブルーズ社」のオリジナルブランド〈マイケル ロス(MICHAEL ROSS〉です。1979年にスコットランドの手編み技術者によって創業、現在でも家族経営でその技術を継承し続けています。この家族経営というキーワードから連想される「職人」「クラフトマンシップ」といったイメージに無性に惹かれてしまうのは、男の悲しい性というものなのでしょうか。
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今回、90年代に一世を風靡したハンドフレームジャガードニットを、「ジャーナル スタンダード」が2014年仕様に色・柄をアレンジ。今まさに着たくなるニットと相成りました。奇しくも、現在は空前の90年代ブーム。その大波を自然に乗りこなす大人の余裕を、このニットからは感じます。
着こなしとしては、全身をトラディショナルで土着的なスタイルで固めるのではなく、あえて異素材、例えばアウトドアブランドのシェルや、ナイロンのパンツなんかをぶつけてみて、今日的なマリアージュを楽しんでみるなどはいかがですか? 各 ¥22,000+TAX

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HERITAGE LEATHER CO × J.S.Homestead
“Made in USA”というキーワードがもてはやされて幾年が経ったでしょうか。もういい加減飽きが、、来ないのがメンズファッションの不思議なところ。さらに最近はブルックリンなどを中心に、アメリカのローカル的なものづくりにスポットがあたっているような状況。“Made in USA”の魅力は、時代を超えて今なお健在なのです。
一見してその無骨なたたずまいから、職人たちのプライドを感じずにはいられないこちらは、2000年にロサンゼルスにて創業した〈ヘリテージ レザー(HERITAGE LEATHER CO)〉。“Made in USA”でハンドメイド・プロダクトを生産する、数少ないレザーファクトリーブランドなのです。
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今回は、「J.S.Homestead」の10周年を記念し制作されたコラボアイテムで、斧の刃部分を保護するレザーケースの仕様を変更したポーチと、定番型にそのレザーポーチをポケットとして配置したキャンバストートの2型がラインナップ。写真はそのトートというわけなのです。
“斧”という単語が出てくるあたりに、マッチョなアメリカンイズムを感じずにはいられないのですが、その無骨さが日本でデイリーユースできるように、いい塩梅で中和されています。
キャンバストートは男性の大好物ゆえに、同じようなプロダクトが頻発するバッグ最激戦区。その中で、18オンスの肉厚なキャンバス生地を二重にし、さらにスチールリベットを打ち込むなど耐久性を最優先に考えた仕上がりは、一見して異彩を放ちます。違いのわかるあなたに。各 ¥19,000+TAX

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STAMMBAUM × JOURNAL STANDARD
ダウンといえば、真っ先にアウトドア的な“あの”ルックスを思い浮かべる人が大半だと思います。しかし、アレンジ力にかけては世界一の日本人。今回またすばらしいプロダクトが完成しました。
ベースを支えるそのブランドの名は〈シュタンバウム(STAMMBAUM)〉。ドイツ語で”系譜”を意味する単語だそうです。その心は、というと「Made in Japan」へのこだわりを強く持ち、現状では減ってしまっている特別な技術の工場や職人達と取り組みを行っており、縫製、加工、生地、など工場との連携を”工場の系譜”として捉え、それがブランド名となっているのだとか。
〈シュタンバウム〉のダウンは日本国内でも数少ないダウン工場で作成されており、ハンガリー製の最高級のグースダウンが惜しげもなく使われています。
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ただ、それに終わらないのが〈シュタンバウム〉の特徴で、僕らに親しみのある、歴史あるヴィンテージアイテムをダウンジャケットに置き換えて表現しているというのがミソなのです。
そしてこの度「ジャーナル スタンダード」が着目したのが、今もっとも注目のアウターの一つである「MA-1」でした。一般的にボリューム感が出やすい中綿アイテムですがあまりボリュームが出過ぎないようなタイトシルエットで、着丈も短め。極めて現代的なフォルムになりました。
また、アイテムの無骨な匂いを打ち消すかのような各パーツの美しさ、そして背筋が伸びるような色味。そしてこの色味にこそ、「ジャーナル スタンダード」のアイデアが盛り込まれています。今までならジーパンを合わせていたようなところを、ウールのスラックスなどで上品にキメたくなる、そんな気品が嫌みなく備わっています。¥48,000+TAX