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【JOURNAL STANDARD 1 in 2】新ライン、マクリルの新しき挑戦。

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【JOURNAL STANDARD 1 in 2】新ライン、マクリルの新しき挑戦。

“あたらしいスタンダードを探るアンテナショップ” をコンセプトに掲げる〈ジャーナル スタンダード〉。フイナムとタッグを組み、月2回でお届けする連動企画「JOURNAL STANDARD 1 in 2」。6回目を迎える今回は、〈ジャーナル スタンダード〉のオリジナルとして2015SSよりスタートしたラインの〈マクリル(MACLIR)〉に関わる二人のキーマンにお話を伺いました。架空のヨットクラブを想定し、新しくも普遍的なマリンスタイルを提案するブランドの全貌に迫ります。

Photo_Ari Takagi
Text_Yuho Nomura
Edit_Shinri Kobayashi

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JOURNAL STANDARDとファッションウェブマガジン「HOUYHNHNM(フイナム)」がコラボレーション企画を連載しています。
共通のキーワードをもとに、JOURNAL STANDARD公式サイトではスタイリングをベースとした世界観を、
一方HOUYHNHNMではHOUYHNHNMらしい視点で切り取ったJOURNAL STANDARD”を表現しています。

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(左)
JOURNAL STANDARD
商品企画
高山祐介 Yusuke Takayama

(右)
JOURNAL STANDARD
SMD
原田良太 Ryota Harada

ブランドというよりは、新たな試みとしてスタートした新ライン

ー昨シーズンデビューを飾った〈マクリル〉ですが、そもそもの立ち上げたきっかけはなんだったのでしょう。

高山:これまでにもワークやミリタリーに特化したラインなどはいくつかあったのですが、その中でもマリンをベースとしたものはなかったので、〈ジャーナル スタンダード〉らしい形でなにか表現できないかなという考えが発端でした。国内背景に特化したものづくりであったり、天然素材の魅力をしっかりと伝えていくことで、既存のテイストから昇華した納得のいくプロダクトが提供できるのではないかと思っています。

ー〈マクリル〉という名の由来はどこから来ているのですか。

高山:もともとは架空のヨットクラブのシンボルを象徴としたマクリル(ケルト神話に登場する海の神)からきています。様々な切り口から独自の視点でマリンを提案することをコンセプトにしているので、色々と協議してマリンに関連した言葉で表現しました。

ー自社のその他のオリジナルと比べ、大きな違いなどはありますか。

高山:改めて日本製というものを見直そうと思い、できる限り国内生産にこだわっています。

原田:細かい部分でいうなら、マリンでありながら裏地の生地や縫製などにミリタリーとも結びつくようなディテールを採用しています。そもそもマリン自体がU.S. NAVYなようなミリタリー的な背景も持ち合わせているので、そうした部分をバランス良くミックスさせていくことは特徴的な部分かなと思いますね。

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4種類の織り生地によるパッチワーク状のニット。¥40,000+TAX

ー日本製でありながらも、アメリカの文化から継承したアイテムを表現しているってことですかね。それにはやはりなにか特別な工夫がなされているのですか?

高山:もちろん日本人の体型にあうような造りは心がけていますね。あとはやはり天然の素材にこだわって、生地メーカーさんとも直接相談しながら厳選しているので、そうした違いを感じてもらえたら嬉しいですね。

ーなるほど。マリンというだけではなく、ものづくりとしての背景もしっかりと追及したプロダクトになっているんですね。

高山:そうですね。ただやはり全てのアイテムを1シーズンでやりきるというのは難しいので、そのためにもシーズンごとにテーマを設けて、それに対してしっかりと掘り下げていくことで毎シーズン違った表情のラインナップをお見せできるかなと思っています。

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〈ジャーナル スタンダード〉らしい解釈でマリンを表現した

ー具体的にはどのようなアイテムが展開されているのですか。

高山:毎シーズン、テーマを設けているので、それに伴うアイテムを作るようにしています。今シーズンは「マリン」がテーマ。基本的には、ベーシックなアイテムに対し、僕らなりのマリンの解釈を取り入れたものが多く、例えばニットにボーダーを施してみたり、ミリタリーテイストなものをネイビーやオフホワイトのカラーで表現したりしています。〈マクリル〉自体が2015SSからのスタートだったので、ファーストコレクションはカットソーをメインに、今まで〈ジャーナル スタンダード〉ではあまりやっていなかったプリントTシャツなどのグラフィックを活かしたデザインのものも多かったですね。秋冬は刺繍入りのスウェットなどが面白いかなと思いますね。

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インドで手作業による刺繍が特徴のスウェット。¥22,000+TAX

ーアイテム数はどれくらいあるのですか。

原田:今季は全部で11アイテムですね。先ほど高山がお話ししたような刺繍入りのスウェットであったり、ワッペン入りのパーカやインディゴ染のコーデュロイパンツやネルシャツ、パッチワークのニットなどがあります。

ーアイテムの特徴などはいかがでしょうか。

原田:他のオリジナルラインと比較すると、シルエット面においてオーバーサイズでルーズ感を楽しめるかと。こだわりである生地の製法から雰囲気などは差が出せるように展開していきたいと思っています。

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