「エライザ推しですねぇ。エライザ好きなんですよ、僕」
—新しくヒロインを演じられた池田エライザさんはいかがでしたか?
マキタ:すごい可愛い子ですね。美由紀役っていう蓮っ葉な、ちょっととっぽい姉ちゃん役を演じるって本人の意識もあったと思うんですけど、それ以上に元々の素材としての可愛らしさが強くある子ですよね。園さんもそういうとこに着目して撮られているんじゃないかなぁ。園さんの映画は、女の子をかわいく、キレイに撮るなぁって、あらためて思いましたね。撮影現場を見ていただいたら分かるんですけど、あきらかに僕らより時間かけて撮ってるんですよ。あと、声もデカい。やっぱり丁寧に女を撮る。俺らはもう、「はい、やって」「はい、カット」みたいな感じなのに。エライザとか撮ってるときは、「カーーーット!」 みたいな感じで。
—そこまでの違いが。やはり、スタッフのテンションも上がるんですね。
マキタ:上がりますし、ダメ出しとかも当然ありますしね。だからよく撮ろう、よく映そう、彼女が持っているポテンシャルの、何かいい部分を抽出しようっていうのが園さんの中であるんじゃないですかね。
—映画版では、女性陣もより豪華メンツになり、テレビバージョン以上にドエロいシーンが増えていますが、マキタスポーツさんお気に入りのシーンを教えてください。
マキタ:僕はエライザ推しなんで、エライザの初パンチラシーンとか、エライザの蹴りとか、エライザの泣くところとか、エライザ全方位、いろんな角度のエライザ。
—そこまでですか!
マキタ:エライザ推しですねぇ。エライザ好きなんですよ、僕。
—それは、以前からご存知だったからなのでしょうか?
マキタ:知らないです。娘が「パパ、エライザちゃんと共演なの?」って聞くから、そうだよと。「私、雑誌持ってる」って、エライザのもっと若い頃に出てた雑誌を引っ張り出してきて言うわけですよ。あぁそうなんだって。さすがに、パンチラ見たよとは娘には言わなかったですけどね。つまり、10代のカリスマモデルじゃないですか、彼女は。とはいえ、現場ではすごく飾らない、ナチュラルな感じで。メアリージュンちゃんとは他の現場で共演してるんですけど、彼女は彼女で、フランクな感じの子かと思いきや、すごくきちんとしてる。そういうきちんとした子がエロいことをやるほうがいいじゃないですか。
—ギャップに惹かれるということですね。
マキタ:エライザを強く推してるようですけど、彼女はものすごくきちんとしてます。その子が、エロいことをやってることを推したいです。
—そこが、本作の見どころであると。
マキタ:とも思いますし。染谷(将太)にしても、真野ちゃんにしても、基本的に横綱相撲だと思うんですね。現場は、メアリーやエライザがホープとして、横綱の胸を借りて大暴れしてる感じだったんじゃないかなぁ。
—マキタスポーツさんは、それをさらに脇から固めるような立ち位置で。
マキタ:僕はもう汚すだけですよ。相撲でいえば初切(しょっきり)、道化ですからね。そういう本当のお芝居とはちょっと違ったところの味わいっていうか、そういう面白味をやれてるかな、とは思いますけど。