FEATURE |
レイバン オプティカルを選ぶ10の理由。

レイバンの3大マスターピースのヒストリーを紐解く。
1938_ad.jpg

共に1930年代後半の広告。

メガネやサングラスに疎い人でも、〈レイバン(Ray-Ban®)〉の名は耳にしたことはあるはずだ。世界的にポピュラリティを獲得するまでに至った背景には、ゆるぎないマスターピースの存在と、〈レイバン〉を愛した “時代のカリスマ” の姿があった。その華麗なるヒストリーから紹介していこう。

Text_Takano Fujii

“時代のカリスマ” が愛したサングラスのオリジン。

〈レイバン〉が誕生したのは1937年のことだが、そのルーツは米国トップクラスの光学メーカー「ボシュロム社」にある。単なる色付きのメガネがサングラスと言われていた’20年代に「ボシュロム社」はアメリカ陸軍航空隊の依頼で、高い光学性能をもつ世界初のパイロット用サングラスを開発する。ティアドロップと呼ばれる「しずく型」のサングラスは、’30年に制式採用され、’36年に市販を開始。その翌年には、「Ray=光」を「Ban=遮る」という機能そのものに由来する〈レイバン〉というブランドが誕生するのだ。ちなみに〈レイバン〉が開発したティアドロップは、サングラスの基本形となり、いまでも数多のブランドがデザインに採用している。

model.jpg

左は、1930年に米軍で採用されたモデル「アビエーター」。右は同モデルを着用したパイロットたち。

sp1.jpg
pilot.jpg

上は1930年に米軍で採用されたモデル「アビエーター」。下は同モデルを着用したパイロットたち。

ロック・ムーブメントが席巻し始めた’50年代のアメリカで、〈レイバン〉は、新たな風を巻き起こす。ブランド初のプラスチックフレーム「ウェイファーラー」が’52年に誕生した。「ウェイファーラー」は、“自由の象徴” として、ボブ・ディランをはじめ、多くのミュージシャンが愛用し、当時の若者のバイブル的存在となる。さらに、映画『ティファニーで朝食を』(’61年)でオードリー・ヘプバーンが着用し、『ブルース・ブラザース』(’80年)のブラックスーツに黒の「ウェイファーラーという象徴的なコーディネイトによって人気を不動のものとする。「ウェイファーラーの誕生によって、〈レイバン〉はファッションアイテムとしてのサングラスという新境地を切り開くのだ。

sp3.jpg
sp4.jpg

上は「シグネット」の広告。下は「ウェイファーラー」のカタログに使われていた写真。

目を保護する高い光学性能と、品質や耐久性を備えた〈レイバン〉は世界的なサングラスブームを巻き起こす。そして、映画『卒業白書』(’83年)や『トップガン』(’86年)をはじめ、数多くのスクリーンにフレームが登場した。なかでも、’86年に誕生した「クラブマスター」は、’50年代にアメリカで誕生したブロウタイプのサーモントを、現代の技術でモダンに進化させたもの。知性の象徴と反体制のスピリットが宿る「クラブマスター」は、映画『マルコムX』(’92年)ではデンゼル・ワシントンが、『レザボア・ドックス』(’92年)ではティム・ロスが愛用し、ブランドの新たなアイコンとなる。

また、〈レイバン〉を語るうえで欠かせないモデルが「ラウンド」である。ティアドロップやウェリントンのイメージが強い〈レイバン〉のなかでは斬新に映る小ぶりなスタイルで、’70年代に人気を博したモデル。メガネの原型であるオーセンティックな丸メガネは、クラシックが主流な現在のアイウェアトレンドとも合致している。

gnbf-2640_l.jpg

『マルコムX』(パラマウント ジャパン)、『ブルース・ブラザース』(NBCユニバーサル・エンターテイメント) 共に1,429+TAX 発売中

ジーンズのように飾らずに、自分らしさを表現するオプティカルコレクション。

このように〈レイバン〉の歴史=サングラスの歴史といっても過言ではないが、今回フイナムが注目したのはオプティカル(メガネ)である。サングラスで培った高い技術を集結して、2003年に本格的に始動したオプティカルコレクション。「ウェイファーラー」「クラブマスター」「ラウンド」の3モデルはもちろん、伝統と最新テクノロジーを融合させた超軽量フレームや、日本人の骨格にフィットするアジアンフィットのモデルなども展開している。シンプルで力強いデザインが特徴といえる〈レイバン〉のオプティカルは、誰もが掛けやすく、飾らずに “自分らしさを表現” してくれるジーンズのような存在だ。

また、’07年からは「NEVER HIDE」をコンセプトに、“最高にファッショナブルなのはありのままの自分でいること” という、ブランドのスピリットを、ビジュアルを通して伝えている。そして、創業から75年余を経た現在も、〈レイバン〉は若者や好感度なファッションピープルを中心に、あらゆる世代に支持されている。

サングラスの礎を築き上げたバックボーン、時を経ても色褪せない珠玉のマスターピース、ハリウッドセレブやミュージシャンを魅了するカリスマ性。それらを内包した華麗なるヒストリーこそ、〈レイバン〉が選ばれる所以である。

RX7032__FR_30x40_M.jpg

上の2枚は「NEVER HIDE」の2015-16秋冬シーズンのキャンペーンビジュアル。

ミラリ ジャパン

電話:03-5428-1030
www.ray-ban.com/japan