ZEN(ぜん)
1993年5月13日生まれ。
パルクールパフォーマー/表現者
メディアやステージを通してパルクールシーンの魅力と本質を伝える若き表現者。15歳の時パルクールと出会い、16歳でロサンゼルスへ渡り修行を積む。その後も海外を点々とし、わずか3年で世界大会に出場。予選を1位通過しファイナリストに名を連ね、その名を世界に示した。現在はCMやモデル、モーションキャプチャー、振り付け・コーディネーターなど、国内外を問わず、多岐に渡って活躍中。
パルクールって何?
80年代にフランスで誕生した、走る・跳ぶ・登るなどの移動動作を通して体を鍛える一種のトレーニング。都市、自然などの場所に関わらず、環境を利用した身体動作でどんな地形でも自由に動ける強靭な肉体と、困難を乗り越えられる強い精神の獲得を目的としている。フランス映画『ヤマカシ』(2001)は、まさにパルクールを題材にした作品。ちなみに「ヤマカシ」というタイトルが、実在するパルクール集団の名前からきていることはあまり知られていない。
若干22歳の新世代パフォーマー「ZEN」への一問一答。
【パルクール編】
Q1. パルクールとの出会い。
—中学3年生のとき、同級生が見せてくれた外国人のパルクール映像を見たのがきっかけですね。かなり衝撃を受けました。
Q2. パルクールパフォーマーとしての一番の醍醐味。
—肉体的、精神的、双方から人間の可能性を知り、広げ、伝えられることですね。あと、面白いスポットを見つけたら、パフォーマー同士でその情報を共有するんですが、実際試してみて、うまくハマると面白いですね。
Q3. 恐怖心はないのか。
—もちろんあります。ただ、不測の事態のイメージトレーニングや回避パターン、受け身のスキルを磨くことで、安全かつ質の高いパフォーマンスの幅を広げることで、ネガティブな要素を最小限に留めるよう努力しています。
Q4. 現在、世間一般のパルクールの認知度についてどう感じているか。
—以前はまったくありませんでしたが、近年では“パルクール”という単語だけでピンくる方が増えてきているように感じます。今後も正しい認識でパルクールが広まるよう活動していきます!
Q5. (海外修行を経て)国民性でパーフォマンスの違いはあるのか。
—あります。パルクールは周囲にある環境を利用するので、地形や町並みが違えば自然と向上する能力にも違いが現れます。僕らは“ラン”を見ただけでその人のパルクールへの向き合い方がほぼ分かります。
Q6. 他のパルクールパフォーマーについて感じること。
—国内では以前よりそれぞれの目標を目指してパルクールをしているトレーサー(パルクール実践者)が増えてきて、とても嬉しく思います。焦らず着実に自分の理想の体を獲得してほしいですね。
Q7. パルクールを通じて、生活面や考え方で変わったこと。
—たくさんあり過ぎて回答に困ります(笑)。
Q8. 今までで一番面白かったスポット。
—ロンドンの旧市街。日本にはない面白い建造物がたくさんあって飽きないです。
Q9. 一番で大きな怪我。
—オーバーユースによる健の炎症くらいですかね…
Q10. どのくらいの頻度で練習しているのか。
—“練習”と区切ることはしないようにしているので、24時間365日パルクールを実践しながら生きています。
【GREGORY編】
Q11. 〈グレゴリー〉との思い出。
—高校生のときに行ったパルクールの海外修行は、〈グレゴリー〉のバックが相棒でした。そもそも〈グレゴリー〉を知ったのは、兄の影響が大きいかもしれないですね。
Q12. 今回の撮影で使ったバックパックの感想。
—ストレスに感じることは一度もなかったです! 胸とお腹周りのストラップでしっかりホールドしてくれたので、かなりの激しいムーブに対しても絶えず背中にフィットし続けてくれました。
Q12. バッグに求めること。
—ファッション性・機能性・タフさの3つです。今回背負ったバックパックはカラーリングもビビッドで鮮やか。いつもブラックをベースにした服装が多いので、アクセントとしても重宝しそうですね。
Q13. バッグ選びの基準。
—上記に加え、様々なシーンに合う汎用性の高さや、デザインだったり、色だったり、何より人と被らない個性を重要視しています。そういう意味では、〈グレゴリー〉のバッグは種類もカラバリも豊富なので、自分の好みに合ったものがちゃんと見つかると思います。
Q14. いつも必ず持ち歩くもの。カバンの中に入っているもの。
—iPad、ポケットWi-Fi、あと爪切りですかね(笑)。
【番外編(プライベート)】
Q15. 毎日欠かさずやっていること。
—自分への投資
Q16. 好きな食べ物、嫌いな食べ物
—好き:肉・ご飯・チーズ、果物全般。
嫌い:脂っこいものと極端に辛いもの
Q18. パルクールの前にやっていたスポーツ
—ソフトボール、サッカー、テニス、バスケットボール、フラッグフットボール、空手、フットサル
Q19. パルクールパフォーマーZENとしてのこれから
—タイトル獲得はもちろん、人生をかけてパルクールのカルチャーを創り、そして伝え続けていきたいと思います。