私、サイズフェチなんですよね。
ー次に、制作について聞かせてください。こうやって作品を眺めていると、素人の私から見るとどうやって絵ができているかわからないのですが......。
清川:よく、どうやって作っているかわからないって言われます(笑)。これって全部写真なんですよ。まず写真を撮って、そこにビーズやレースを付けて、それを複写してっていう工程を繰り返しているんです。この「写真を縫う」っていう独自の手法は以前からやっているんですけど、今回はその良さを生かせたなと思っています。作品の中に溶け込んでいるように感じます。
ーちなみに、特にお気に入りの作品ってどれですか?
清川:P28の作品。一番最初に作った作品で、ジョバンニが最初に列車に乗る情景を描いています。「きっとジョバンニはこんな風景を見たんだろうな」って、イメージはすでにできていて、何も悩まなかったんですよ。
ーなるほど。本当に細部まで細かい作品がたくさんありますが、全体の制作期間ってどのぐらいなんですか?
清川:今回は2ヶ月ぐらい。前作の『人魚姫』は半年かかったんですけどね。
ーえ、2ヶ月ですか!?
清川:そう、2回ぐらい読んですぐに制作に取りかかりました。読み進めていく中でどんどん頭の中で構図は決まっていたから、特に時間はかかりませんでした。
ーすごい......。次回、絵本を制作されるとしたらこんなものを題材にしたいとかありますか?
清川:ちょっと個性的なものですね。具体的に言うと「夢」とかですかね。結構リアルなものを追求して作ってきたので。
ー今後、ストーリーもご自身で手がけるということもありますか?
清川:う〜ん。世界の名作を世の中に残していきたいみたいな気持ちで始めたところがあるから、どうでしょうね。
ーそれでは話題を変えて、少しファッションについて聞かせてください。清川さんはどんなところでショッピングを?
清川:もう、いろいろなところ。みんなが買うような安いところでも買うし、どこでも。いいものだったら、特にノーブランドでも大丈夫な感じ。そのほうが楽だし。
ー男性にこんなファッションをして欲しいとかありますか?
清川:その人に合っていればいいと思います。でも、私はバランスとかすごい気にする。バランスっていうのは、パンツの丈とか、ジャケットの丈のことなんだけど、丈が合ってないと、すごい気になっちゃう。本当に洋服ってその人そのものだから、服を見ていると、その人がどんな性格してるかもわかりますよね。色使いとか、スニーカーのセレクトで、その人のパーソナリティってわかるものじゃないですか。だから、おしゃれっていうか、気を使うのは大事だと思います。
ーそれでは最後に、今後にやりたいことについて教えてください。
清川:そうですね、今までは美人採集とかライフワークで続けているので(Frauで連載)してきたから、今度は男子を採集したいですかね(笑)。
ーというと、顔がきれいな男子を?
清川:そうですね。原宿とか歩いていると個性的な男子っているじゃないですか。タバコを変な持ち方したり、歩き方がへんだったり。そういった内面がどこか変わっている人たちが少し気になりますね。
ーなるほど。さすが見ているところが違いますね......。では、今年は男子採集を楽しみにしています!
清川:はい。ぜひ、期待していてください(笑)。
銀河の岸一面に広がる銀色のすすきを、きらきらと光るビーズやスパンコールで表現。幻想的な世界が広がります。
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無数のビーズが刺繍されたベストを、上手に着こなす清川あさみさん。洋服の個性を生かすスタイリングはさすがです。
弊社のスタジオで初めてお会いした時、独特の空気感に圧倒されて、ドキドキしました。
凛とした表情、どんな質問にも素早く自分の言葉で答えてくれる清川さん。本当「かっこいい」の一言に尽きます!