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ハラダユウコArchive&Style Shop Press1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。www.archiveandstyle.com

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ハラダユウコ
Archive&Style Shop Press

1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。
www.archiveandstyle.com

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Ben Davis World Work Wear

2009.07.06


フイナムブログをご覧の皆様、こんにちは。
今回はサクッと短く「ベン・デーヴィス」のご紹介です。

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(税込み¥9、345-)

ゴリラのマークが日本でも人気なワークウェア・メーカー「ベン・デーヴィス」は、
1935年にベン・デーヴィスによって設立されました。


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デーヴィス家自体の歴史はもっと、古く、
1800年代中ごろから、米国の衣服産業に携わっていたといいます。


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(↑フロントボタンがプラスティックボタンなのは、珍しいですよね。)


中でも、ベン・デーヴィスのお爺さんにあたる、
ジェイコブ・デーヴィスは、あのリーバイ・ストラウスと深い親交があり、
もっとも初期のリーバイス・ジーンズの作成に携わっていたことは有名な話です。


このジェイコブの半生は、
1872年に彼がリーバイ・ストラウスに宛てた手紙が完全な状態で残っていたり、
1996年にベン・デーヴィスが「グランドロイヤル」誌上で、
様々なインタビューに答えていたりと、より詳しい内容が読み取れる材料が、
今でも、検索すればインターネットで見れるようになっています。

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(↑オーバーオールのバックポケットの内側には、たぶん、あまり生地だった、
ヒッコリーの生地が補強のため裏打ちされています。)


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(税込み¥15、645-)


その、ジェイコブ・デーヴィスは1834年に、
リガ・ラトビアに、生まれました。
その後家族ともども、米国に渡り、1850年にサンフランシスコに移住したといいます。

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その後、彼は1960年代になると、
西側の広範囲な州を走り回りながら生計を立てようと模索していました。

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1860年代後半には、ダック地の馬車用テントや、
耐久性に優れた衣類を多く生産していた、
リノに住居を構え、
この産業に関わっていきます。

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ダック地のテントの補強にリベットを用いていた事にヒントを得た、
ジェイコブは、作業着のポケットの補強にも、このリベットを使用することを思いつきます。

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この作業着は瞬く間に人気となり、
屈強な労働者である夫のために、安くて丈夫な服を買い求める女性が、
たくさん彼の元へ押し寄せたといいます。


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(↑ジャンプスーツのバックポケットの裏地もオーバーオールとは又違うヒッコリー生地で
補強されています。)


商魂逞しい、他のメーカーは1871年頃にはリベットを使う事を真似しだしたといいます。
そのこともあって、リベットの特許をとることが必要になり、
特許申し込みに際しての相談をするために、リーバイ・ストラウスに連絡し、
リーバイ・ストラウスもこれを援助したといいます。

この当時、ジェイコブはリーバイ・ストラウス社に、生地を供給していました。


特許は1873年に承認され、
リーバイスは生産の監督をジェイコブに頼むために、彼をサンフランシスコに
招待したといいます。

そして、リベット特許がパブリックドメインになり、ジェイコブの晩年ともなった
1908年まで、
リーバイ・ストラウス工場の監督を勤め上げたそうです。


と、今回はここまでで、
「ベン・デーヴィス」よりお爺ちゃんのジェイコブの話になってしまいましたが、
「ベン・デーヴィス」ブランドの話はまた、機会がある時に別で書きたいと思います。

アーカイブ&スタイルはワーク・ウェアもいろいろ、入荷しております。
いつでも、気軽にお問い合わせくださ~い☆

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